4/29に発売のNike ナイキのクッション系人気シューズであるペガサス38について気になっている方多いのではないでしょうか?このページではそんなペガサス38についてアッパー素材やミッドソール、アウトソール素材について詳細な解説・レビューします。
基本情報
ナイキのデイリートレーナーとして完璧に近いシューズであった前作ペガサス37は2020年春に発売され、多くのランナーから絶大な人気と信頼を勝ち取りました。前前作ペガサス36から大きく変更されたアッパーやミッドソールは、どれをとっても完璧・オールマイティな優等生シューズであったと言えます。
ほぼ毎年新作が発売されているペガサスシリーズは今回の新作の登場で38代目になりますが、33、35、37と2代ずつ大きな仕様やスペックの進化があり、一方で34、36、そして38は前作からのマイナーアップデートの代という形です。
そして2021年4月に発売されたペガサス38、様々な事前リークがありましたが正式に発売開始したのでスペック・仕様をレビューしてきます。正直前作のペガサス37は非常に優秀なデイリートレーナーシューズだったので37をこれ以上改善できるのか?という疑問さえありますが、さすがNike、しっかり前作で不満の多かったアッパー部分をしっかりと改良してきました。全体的には前作からのマイナーアップデートになりますが、それだけすでに完成されているシューズということでしょう。
基本情報 | |
ブランド | Nike ナイキ |
シリーズ | ペガサス |
モデル | ペガサス38 |
タイプ | クッション系 |
重さ | 269g |
ヒールドロップ | 10mm (ヒール27.5mm, 前足部17.5mm) |
対象ランナー | サブ3.5、サブ4、完走、初心者 |
前作37ペガサスの詳細レビューはこちら↓
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良い点・気になる点
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パーツごとの特徴
このシューズの各パーツごとの特徴や機能を紹介していきます!
アッパーの特徴
37から38への変更点はアッパー部分が中心です!
まず1つ目の変更点は、アッパーが二重構造のサンドイッチメッシュに変更になり、軽量性や通気性はそのままに全体的により柔らかく足当たりの良い、履き心地が優しくなりました。
そして2つ目の変更点は、前足部のトーボックスがよりワイド・高くなりました。前作の37では前足部のトーボックスが比較的シャープで低い作りになっていましたが、より日本人の足型に足型に合いやすいようなワイド目に作り変えられました。これによって、蹴り出しの時に前足部をしっかり動かすことができ、長距離を走っていて足が徐々に浮腫んできても靴の中で足がアッパーにあたってストレスになるというリスクが軽減されます。
3つ目の変更点は、シューホール部分がリーボックのようなレースループシステムが採用されることです。前作のペガサス37ではプラスチックのような補強材がシューホールの周りに貼ってあり少し硬い印象、そして細かなサイジングが調整できず、やや足の甲周りのフィット感が良くない印象でした。一方で38では、柔らかい素材のシューホール素材になり、4つの独立したシューホールとシュータンの中央にペガサスターボのようなフィットバンドが加えられたことで、シューレースと中央のフィットバンドが連動し細かなホールド感の微調整が可能になり、結果としてより優しいフィット感と中足部のロックダウン・ホールド感を発揮してくれます。
4つ目の変更点として、シュータンがより肉厚で長いパッドのような素材感になりました。ペガサス37と比較すると、37ではかなり薄く短いシュータンが使われており、紐を強く占めると紐が足の甲にやや食い込むような感覚があったり靴の中に入り込んでしまったりしましたが、このペガサス38ではシュータンが肉厚で長くなり、まるでアシックスのシュータンのようになりました。これによって足の甲まわりの締付けによるストレスが軽減され、より長距離を走っていても疲れない仕様になりました。
5つ目の変更点として、ヒールカウンター部分がとても肉厚になっており踵のヌケ感が少なるとともに着地の足のブレを抑えてくれる仕様になりました。ペガサス37のヒール部分はかなり軽量的な薄い作りになっていましたがペガサス38ではアシックスのような肉厚感が上から見るとわかります。かかと部分は前作のペガサス37と同じくS字になっておりアキレス腱周りへのストレスは少なさそうです。
前作ペガサス37のアッパー素材 ↓↓
全体的にメッシュ生地になっており、シュータンは薄く短い。踵部分の履き口の生地感もやや薄い
前作ペガサス37のアッパー素材 ↓↓
紐(レーシング)を通す部分がプラスチックのような固い補強材で固定されている
ミッドソールの特徴
ペガサス37と同様のミッドソールであるリアクトフォームが搭載されています。
ペガサス37からミッドソールにNike独自のリアクトフォームが採用されました。リアクトフォームはふわっとびよーんと反発してくれるような少し沈み込んで反発してくれるようなフォームです。軽いのですが高い耐久性とクッション性があります。前作のペガサス35や36では一般的なランニングシューズに搭載されているEVAフォームが使われていましたが、37を踏襲したのReactリアクトフォームはより反発性に優れたフォームになっています。また、前足部にズームエアという空気の入ったポッドが入っている点も37と同じ点です。この前足部のズームエアによって蹴り出し時の反発性が加わりスピードに乗りやすくなっています。フォアフットの着地、ミッドフット、ヒールストライク(踵着地)いずれの着地走法でも走りやすいミッドソールになっています。
前作37から新作の38へのミッドソール部分の変更点は厚みです。前作ではかかと部分が24mm、前足部が14mmの厚さでしたが、38新作ではかかと部分が27.5mm、前足部が17.5mmと、3mm厚くなったことによって、よりリアクトフォームの柔らかなクッション性が強化されています。結果としてミッドソール部分はこれまでと比べてよりクッション性があり、特に前足部のスプリング感、反発力が感じられると思います。
前作ペガサス37の構造 ↓↓
新作のペガサス38も同じ構造になっている。
下からアウトソールラバー、REACTリアクトフォームのミッドソール、前足部にはAIR ZOOM UNIT(ウィメンズのAIR ZOOM UNITはメンズ用と空気圧が少し異なり、柔らかめになっている)、そして最上部はアッパー素材。
アウトソールの特徴
アウトソールのデザインに大きく変更はないようです、前作ペガサス37のアウトソール部分のラバーのグリップ力は高く、多少の濡れた路面でも安心して走ることができます。
また、従来どおりワッフル形状のアウトソールになっているラバーの耐久性は非常に高く多少のロングランを重ねても大きく摩耗することはありません。
前作同様フラットソールになっているので、接地面積が大きく着地の安定性が高いため初心者でも履きやすいシューズになっています。
新作ペガサス38のアウトソール↓
前作ペガサス37のアウトソール↓ 新作の38と同じ
フライイーズ版
ペガサス37と同様にペガサス38ではフライイーズ版も発売されます。これはシューレース(紐)ではなく、ジッパーで靴の履き口を開き簡単に足入れをすることができ、さらにコードを使って簡単にホールド感を調整できるシステムです。足の不自由な方でも簡単にシューズを履けるシステムになっています。
フライーズ版のナイキのランニングシューズは様々出ていますが、ランナーの反応はぼちぼちで、個人的には通常版の方が安定感があり微調整が可能なのでおすすめです。
発売時期と価格
いつ発売なの?という声もたくさんあると思います。
日本での発売時期・タイミングは4/29木です。ナイキメンバー限定でのリリースが予定されています。
価格はUSで120ドルと前作と同じですので、日本円では税込み14,300円になりそうです。かなりコストパフォーマンスの良いシューズと言えます!
なお、前作のペガサス37はかなり価格が下がってきており、オンラインショップであれば8,000円台で販売しているショップもあります(2021年4月時点)
カラー展開
ペガサス38は様々なカラーバリエーションが登場するようです!
更に今後も様々なカラーが出るようです↓
ウィメンズも発売当初は4色↓
類似シューズ
最後に、ペガサス38と同様に初心者~中級者まで幅広いランナーに使えるデイリートレーニングシューズをご紹介します。
各シューズの詳細レビューやスペックはリンク先のページを御覧ください。
アディダス ボストン9
アディダスのデイリーランニングシューズといえばボストンシリーズです。BOOSTブーストフォームという非常にクッション性と反発性に優れたフォームが搭載されており、ゆっくりのジョギングからある程度ペースを上げてのペース走まで対応できます。また、カラー展開も豊富で人とかぶらないというのも良い点です。販売から時間が経っているので価格もかなり落ちてきています。カラーやサイズにもよりますが安いものであれば6,000円台で販売しているショップもあります。(2021年4月時点)
アシックス エボライド2、グライドライド2
アシックスが2021年2月に出したライドシリーズの新作も幅広いランナーにおすすめのシューズです。
それぞれの違いや仕様については下記のリンク先をご覧いただければと思いますが、グライドライド2のほうがより初心者向けのシューズです。
ニューバランス フューエルセルプリズム
ペガサスシリーズと頻繁に比較に上がり、市民ランナーの間でも意見が分かれるくらい人気の高いシューズです。
フューエルセルという非常に反発の強いミッドソールを搭載しているのですが、踵の内側部分にメディアルポストという沈み込みや足のオーバープロネーション(過度な倒れ込み)を防ぐ初心者向けの機能も付いており安心して走れるシューズです。初めてしっかりしたランニングシューズを買いたいと思っている方に手放しでおすすめしたいシューズです。
価格もだいぶ下がってきており8,000円前後で販売しているオンラインのショップもあります。(2021年4月時点)
ニューバランス フューエルセルレベル2
ある程度ランニングを頻繁にされている市民ランナーや、ポンポン弾むような反発の強いデイリートレーニングシューズ兼テンポアップシューズ(速いペースで走るシューズ)としておすすめなのが2021年に登場したフューエルセルレベル2です。ミッドソールのクッションは触ってみると非常にもちもちしていて弾力があり、実際に走ってみるとバネのように瞬間的に反発が返ってきて、自然と速いペースで走ってしまうシューズです。一方でゆっくり過ぎるペースだと着地の沈み込みがあるため体重が重い方や、あまり普段ランニングをしない方には正直おすすめはしません。
以上、いかがでしたでしょうか?前作のペガサス37を超えるさらに素晴らしいランニングシューズと言えます。ぜひペガサス38を履いてランニングを楽しんでください!Have a nice run!!
ナイキ公式ホームページ Nike.com
https://www.nike.com/jp/