このページでは2021年2月に発売したアシックスのライドシリーズの新作であるエボライド2とグライドライド2のスペックの比較やおすすめのランナーについて解説したいと思います。
なお、それぞれのシューズの詳細レビューは下記のページを参考にしてください。
また、アシックスのおすすめシューズやその他の2021年の最新ランニングシューズモデルは下記のページを参考にしてください。
共通するコンセプト
エボライド、グライドライドは兄弟分にあたるシューズで、いずれも「楽に長く走る」ことをコンセプトに作られたアシックスのEnergy Saving Series(エネルギー消費を抑えて長く楽に走る)になります。
共通しているのはつま先が反り上がったガイドソールテクノロジーという技術で、これによって着地から蹴り出しまでの体重の重心移動がスムーズに前にコロンと転がる感じで進むことができます。
結果として、足首を大きく動かすことなく、脹脛の筋肉のランニング動作での関与が減り、大きな筋肉(太もも・腿裏)を使って走ることで楽に走ることができるというシューズです。
ミッドソールと重量感の違い
グライドライド2:グライドライド2の方がよりクッション性のあるミッドソールになっています。エボライドと異なる特徴が3つあります。
1つ目は、2層構造の厚いミッドソールになっていることでこれによってクッション性が増しています。FlyteFoamプロペルという従来のFlyteFoamよりも少し重いですがクッション性に優れた素材が使われています。
2つ目につま先の反り上がりがエボライドより強くなっており、これによって前に転がる・ライド感が強くなっています。
3つ目に2層構造のクッションの間、特に前足部にプレートが入っており、これにより前に体重をかけたときにそのままコロンと前に進む、倒れるようなライド感が強くなっています。
エボライド2:エボライド2はより軽量なFlyteFoamが使われており、かつ、一層構造になっているため全体的に軽量な作りになっています。
さらにガイドソールテクノロジーは弱め(つま先の反り上がりが弱い)ので自分の足で蹴って走れる、ペースをコントロールしやすいシューズになっています。ですので、グライドライド2よりもスピードを出しやすいシューズと言えます。また、グライドライド2よりも薄いスタックなのでランニング中により地面との接地感を感じやすく、実際に自分の足で地面を蹴っている感覚を得やすいシューズです。
アウトソールの違い
グライドライド2:エボライド2と同様に耐久性とグリップ力に優れたAHARラバーが使われており、しっかりと地面とのトラクションを保ってくれます。異なる点は、中央部分のガイダンスラインと呼ばれる溝で、これによってより前への自然な重心移動をアシストしてくれます。
エボライド2:エボライド2はグライドライド2と同じくフラットソールになっており、踵着地やミッドフットなど幅広いポイントで着地しやすくなっています。異なる点としてはエボライド2の方が若干、水平にしたときの接地面積が大きいため、通常のランニングシューズと同じような感覚で履きやすいシューズです。
アッパー・フィット感の違い
フィット感に大きな違いはなく、アシックスならではの高いホールド感とフィット感があります。いずれも踵の履き口の生地やシュータンが厚めの生地で、かつ、踵のヒールカウンターもしっかりしているので中足部から踵にかけてのホールド感がガッチリしている印象があります。よって、初心者でもどちらも履きやすい、靴の中で足が安定してくれるシューズです。
ただ、グライドライド2のほうがアッパーの生地感が厚いため長時間履いていると若干蒸れる感じがします。一方でエボライドは薄めの生地感で通気性がグライドライド2と比べて良い印象です。
それぞれ前作1との違い
グライドライド2のほうが1との違いが大きいように感じます。
グライドライド2は1に比べてより着地の安定性が高いため、1のように前にコロンと進む感じは弱くなっています。逆に言えばグライドライド1の方が着地時に若干不安定な感覚もあるからこそ前にコロンと進みやすい感じがします。好みによっては1の方がライド感があって好きという人もいるのではないでしょうか。
エボライドは1と2でクッション性の違いがメインです。それぞれ1はFlyteFoamプロペル、2はFlyteFoamで、1のほうが若干しっかり・硬めのクッション感になっています。
コストパフォーマンス
価格的には定価(税込み)グライドライド2が17,600円、エボライド2が11,000円ですので、エボライド2の方が安いシューズです。
エボライド2の方が幅広いスピード(キロ4分~6分)でのランニングでも使いやすいため、コストパフォーマンスに優れていると言えそうです。
ターゲットランナー
公式HPではグライドライド2が完走からサブ5、エボライド2はサブ4となっていますが、エボライド2はその軽量性とスピードの出しやすさ、クッション性のバランスから言って、サブ3くらいのランナーのジョグ用シューズとしても十分使える(キロ4分前後)シューズと言えます。もちろんメインはサブ4,サブ3.5のランナーのデイリートレーナー的な位置づけのシューズです。
一方でグライドライド2はこれからランニングを始めようと考えている初心者ランナーから、マラソン完走やサブ5を目指している市民ランナー、サブ4くらいのランナーのLSDなどで使えるシューズという位置づけです。
以上、いかがでしたでしょうか。このタイミングで価格が落ちてきているグライドライド1,エボライド1を買うのもおすすめです!是非お気に入りの一足を見つけてランニングを楽しんでください!Have a nice run!!
グライドライド1、エボライド1のレビューはこちら↓