Nike ナイキのクッション系人気シューズであるインヴィンシブルランフライニット3について気になっている方多いのではないでしょうか?このページではそんなインヴィンシブルラン3について基本スペックから良い点・悪い点、他シューズとの比較、さらにこんなランナーにおすすめ、アッパー素材やミッドソール、アウトソール素材について詳細な解説・レビューします。
基本情報
「怪我を減らし、楽に走れるデザイン」というケガ予防に焦点をあてて開発されたZOOM Xフォームが全面採用されているナイキインヴィジブルランフライニットの第一作目は2021年2月にリリースされました。その後Version2が2022年2月にリリースされました。
非常に軽量で反発性に優れたミッドソールによる抜群に柔らかい履き心地で、着して蹴り出すたびに非常に強いエネルギーリターンを得られ、楽しく走れるデイリートレーナーシューズになっています。
価格帯がデイリートレーナーシューズにしてはやや高め、扱うのが少し難しいシューズのため、ややレベルの高いランナーのジョグ用シューズとして多くのランナーに支持されています。やや重めでポヨポヨしたバウンド感・沈み込み感があるのでジョグであっても接地時間を短く、フォアフット気味で走っているランナーをよく見かけます。
最新作である3は2023年冬にリリース。前作の最大の特徴であった、フルレングスのZOOM Xフォームはそのままに、ミッドソールの形状、アッパー素材が進化しています。
基本情報 | |
ブランド | Nike ナイキ |
シリーズ | インヴィンシブルラン |
モデル | インヴィンシブルラン |
タイプ | クッション系 |
重さ | 318g |
ヒールドロップ | 9mm |
対象ランナー | サブ3、サブ3.5、アスリート |
前作1,2はこちら↓
良い点・気になる点
こんな人におすすめ・使える場面やトレーニング
パーツごとの特徴
このシューズの各パーツごとの特徴や機能を紹介していきます!前作の2との比較も交えながら紹介します。
アッパーの特徴
前作同様アッパーはやや硬めのフライニットアッパーになっています。前作は3つのパーツに分かれていましたが、新作はシームレスでつなぎ目のない、足当たりの良い素材になっています。
前作に比べて履き口周りの肉厚さが少なくなり、全体的な布感・厚みは薄くなっており、よりレーシングモデルのシューズのアッパーに近い、メッシュ性の生地感になっています。前作ではブレ・グラつきのあるミッドソールの不安定さを抑えるためにアッパーが厚めに作られていましたが、今作はミッドソールの安定性が向上しているため、アッパー素材がよりミニマルな作りになっています。
とはいえ、フライニットアッパーですので足全体をしっかりとホールド、フィットしてくれます。フライニットは比較的柔らかい、伸縮性の高い素材ですが、新作のアッパーはやや厚めで硬めになっており、ZOOM Xのやや不安定な柔らかさをサポートしランニング中にしっかりと足を安定させてくれます。シュータンは厚めになっておりクッションの効いた履き口が柔らかく快適にフィットします。
さらに前作同様にヒールパネルサポートという踵に硬い素材が入っていることによって、着地の沈み込みによる足のグラつきやブレを抑えて安定させてくれます。
ミッドソールの特徴
ミッドソールは前作同様にZOOM Xフォームがメインになっています。初代の1で、ナイキのミッドソール史上はじめてZOOM Xが全面にカーボンなしで採用されたシューズとして話題になりましたが、3もその特徴を継続しています。
ZOOM Xはとても軽量で反発性のある反面やや沈み込みがあり不安定な感触の素材です。このZOOM Xは前作のインフィニティランよりも33%も軽量な素材になっています。実際に履いてみるとそのふかふか・柔らかさがわかりますが、アウトソールやアッパーの安定感も相まって走ってみると不安定さはありません。ZOOM Xが沈んで反発してくれることによって前への強い推進力が生まれます。
前作2からの変更点はミッドソールの外側側面に補強素材が搭載されていることです。柔らかいミッドソールの外側に硬い素材を補強して、全体のバウンド感・推進力は損なわず、安定性はUPさせるというランニングシューズの設計によく用いられる技術が使われています。前作ではどうしても沈み込みやグラつきが強く、初心者ランナーに使いこなすのは難しいシューズではありましたが、今作は安定性UPによって、より幅広いランナーに使いやすいシューズに進化しています。
また、前作との違いのもう一つとして、ゆりかご形状・ロッカー構造が弱くなりました。コロンと前に体重移動で進むシューズというよりも、バウンドを利用して前に推進力を生み出すシューズなので、個人的にこちらの設計のほうが走りやすいように思います。前作の2では横から見るとミッドソール全体がゆりかご形状になっており、前にコロンとスムーズに重心移動をガイドしてくれるような形状になっています。ホカオネオネのクリフトン7の柔らかさやロッカー構造に似ていました。
アウトソールの特徴
アウトソールはパターンが少し違うものの基本的に前作と同様です。
アウトソールはとても横幅が広く作られており、着地のグラつきやブレを抑えしっかりと面で地面と足を支えてくれるため安定感がある作りになっています。また、比較的硬いラバーが全面に採用されているので耐久性にも優れています。
全体的に屈曲性の高い、柔らかいアウトソールになっているのでしっかりと足にフィットしてくれます。このアウトソールの安定感とグリップが、ZOOM Xの若干柔らかい感触・沈み込みによる不安定さをしっかりと抑えてくれるので、オーバープロネーション対策・ケガ予防につながる作りになっています。
前作との違いで言えば、前作はラバーが全面にフラットでしたが、新作の3は切れ目・グルーブが中央に入っています。これによって屈曲性が増し、着地から蹴り出しまでの一連の足の屈曲に足がフィットしてくれるようになりました。
前作は定価からだいぶ価格が下がってきているので、2が出るタイミングで価格が下がりきっている、コスパの良い1もおすすめです!
以上、いかがでしたでしょうか?気になる方は、人気シリーズなのでサイズやカラーが無くなる前に早めに購入検討してみると良いかもしれません。また、ショップなどでためし履きもおすすめです!是非インヴィンシブルランを履いて快適なランニングをお楽しみください、それでは Have a nice run!!
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