アディダスのレース、スピード系人気シューズであるアディゼロジャパン6(アディオス6)について気になっている方多いのではないでしょうか?そんなアディゼロジャパン6について基本スペックから良い点・気になる点、他シューズとの比較、さらにこんなランナーにおすすめ、アッパー素材やミッドソール、アウトソール素材について詳細な解説・レビューします。
基本情報
アディダスの人気シリーズアディゼロジャパンの新作が2021年6月にリリースされました。スピードアップや自己記録更新のための軽量ランニングシューズで幅広く市民ランナーや部活生に愛されているシューズです。
5キロ、ハーフ、フルまで幅広いレースで使え、さらにテンポ走やインターバルなどのトレーニングでもガンガン使える非常に万能な、レーシングシューズ兼テンポアップシューズです。
前作の5は2019年に発売され前前作の4よりも、より上級者ランナーにも使いやすく、より軽量なアッパー素材に変わり、さらにミッドソールがライトストライクになり反発性の強いシューズに大きく生まれ変わりました。
その前作5から約2年経ち、さらにミッドソールが変更され、前作よりも長いTORSION SYSTEMが搭載し進化したアディゼロジャパン6(アディオス6)が登場します。同様に2021年に発売予定のボストン10がかなり厚底のスタックに進化することから、こちらのアディオス6のほうがこれまでのボストンシリーズに近いようなスペックになっています。
基本情報 | |
ブランド | Adidas アディダス |
シリーズ | アディゼロアディオス |
モデル | アディゼロアディオス6 |
タイプ | レース、スピード系 |
重さ | 231g |
ヒールドロップ | 8mm (かかと部分27mm、前足部21mm) |
対象ランナー | サブ3、サブ3.5、サブ4 |
アディゼロジャパン5のレビュー詳細はこちら↓
2021年発売のボストン10はこちら↓
2021年発売のAdios pro 2はこちら↓
2021年発売のアディゼロプライムXはこちら↓
良い点・気になる点
こんな人におすすめ・使える場面やトレーニング
パーツごとの特徴
このシューズの各パーツごとの特徴や機能を紹介していきます!
アッパーの特徴
アッパーは前作のセラーメッシュからのシングルレイヤーの薄いライトウェイトオープンメッシュが使われており、非常に軽量で通気性に優れた履き心地の良いアッパーになっています。質感としては前作のすこし硬めのロック感よりから、全体的にゆったり柔らかな足当たりに変化しました。前足部にはスエード生地の補強があり耐久性が高くなっています。中足部にはオレンジ色の補強材も入っており足の甲まわりをしっかりロックしてくれ、スピード走行時の横ブレに対応してくれます。
また、かかと部分のヒールカウンターもしっかりしており着地時のブレを防ぐ安定感が高くなっています。シュータンはアッパー生地とつながっている一体構造になっているので走行中にシュータンが中に入っていったり食い込んでいってしまうことはありません。
マイクロフィットラストという日本人の足型に合いやすいようにデザインされたアッパーでフィット感が非常に高くなっており、足入れしてみるとピタッと中足部から踵周りにかけて包み込んでくれます。トクにかかと部分は比較的スリムな作りになっており足のヌケ感は少ないでしょう。
中足部の側部には補強のバンドが入っているようで、さらに踵部分のヒールカップもしっかりしており足首周りから全体にかけてのホールド感は一定程度ありそうです。
ミッドソールの特徴
ミッドソールは前作の5では、上部がライトストライク、下部(かかと部分のみ)にはブーストフォームが使われていました。一方で新作の6では、前足部にはライトストライクプロ、下部全体にライトストライクが搭載されています。
簡単に言うと、ライトストライクは柔らかく反発性に特化した素材、ライトストライクはやや固めで安定性の高い軽量素材になっています。これにより前作よりも圧倒的に反発性・推進力が強くなっておりスピードが出しやすいシューズに進化しています。
同時期に発売されるボストン10との比較で言えば、ライトストライクプロが前足部だけの搭載で、より軽量なライトストライクの割合が多いため、全体としてライトなミッドソールになっています。
このライトストライクプロといえばアディオスプロという5本指カーボンシューズでありエリートランナー向けのシューズで初めて搭載されたミッドソールです。接地感としては柔らかく、非常に反発性の優れたフォームです。
その不安定さを補強するために下部には、より固めのライトストライクフォームが搭載されています。このフォームは一般的なEVAよりも40%軽量ながらBOUNCEフォーム(EVA)と同等の反発力を保っており、安定性が高く、着地時の横ブレが少ない素材です。
アウトソールの特徴
アウトソールは前作同様にコンチネンタルラバーと中足部にはTORSION SYSTEMが採用されています。コンチネンタルは自動車やレース用の自転車に採用されている様々なコンディション下でも高いグリップ力を発揮しスリップによるエネルギーロスを軽減してくれるラバーです。
TORSION SYSTEMは、着地や蹴り出しの時に足のねじれやグラつき、ブレを防ぎ、エネルギーロスなく蹴り出しをサポートしてくれるもので、アシックスの薄底シューズのターサーエッジや、ライトレーサーなどにも搭載されている技術です。
前作よりもこのTORSION SYSTEMがかかと部分と前足部に長く伸びていることがわかります。これによりさらに反発と安定性が増すと同時にアウトソール全体の剛性が高くなっています。中足部フラットソールになっており、着地の安定性は高くなっています。
発売時期・価格
日本での発売時期は2021/7/1です。
また価格は前作のアディゼロジャパン5の定価が税込15,400円でしたが、今作は様々な機能が追加されていますが、なんと若干値下がりし定価税込14,300円になりました。
類似シューズ
前作のアディゼロジャパン5は発売から時間がたち、だいぶ価格が下がってきておりカラーやサイズ次第では8,000円前後で販売しているオンラインショップもあります。このタイミングで前作を買うのもありですね。
アディゼロジャパン6と同様に2021年に発売した中上級者向けのテンポアップ・デイリートレーニングシューズ、かつ比較的薄底スタックのシューズを紹介します。
アシックス マジックスピード
アシックスのマジックスピードは、反発性の高いFlyteFoamブラストと前足部のカーボンプレートが搭載された比較的硬めの接地感の中上級者向けシューズです。テンポアップとしておすすめの一足です。
アシックス ハイパースピード
アシックスのハイパースピードは、コストパフォーマンスに優れており、かつテンポアップシューズとして必要な機能(高反発、接地感、グリップ力、走行安定性、軽量性)をすべて兼ね揃えているシューズです。1万円以下での価格というのも非常に嬉しいです。
ニューバランス フューエルセルレベル2
フューエルセルという非常にもちもちして柔らかい反発性の強いミッドソールが特徴のテンポアップ・ジョギングシューズです。触ってみると非常に柔らかく驚くくらいですが、実際に走ってみると比較的薄底のスタックなので柔らかすぎて不安定ということはなく(ゆっくりすぎるペースだと少しぶれますが)ポンポン跳ねる感覚がランニングしていて楽しくなるシューズです。柔らかめな接地感が好きな方はアディゼロジャパン6よりもおすすめです。
ミズノ ウェーブシャドウ5
ミズノのウェーブシャドウ5はミズノの新開発のミッドソールである軽量で反発性の強いミズノエナジーが搭載されている薄底なテンポアップシューズです。ミッドフット着地がしやすいような設計になっており中上級者のジョグ・テンポ走・インターバルなどで使えるシューズです。
以上、いかがでしたでしょうか?Have a nice run!!