このページでは2022年1月時点での最新のランニングシューズのうち、特にアシックスに絞って初心者のランナーやこれからランニングを始めようと思っている方にとっておすすめできるランニングシューズをご紹介します。asicsのシューズ好きの人は多いと思いますが、ナイキのシューズはたくさんありすぎて、ランニングを始めたいけどどの靴にしたらよいかわからない、色々ありすぎて違いがわからないなどの疑問があるかと思います。特にアシックスの往年のゲルカヤノやGT2000のようなシューズから、2019年,20年に発売されたエナジーセービングモデルのような現代的なシューズまで、アシックスのシリーズは幅広いので、どれを選んだらよいかわかりにくいかもしれません。このページを読めば、そういった疑問が晴れ、お気に入りの一足がきっとみつかりますよ。
(アシックス以外のすべてのブランドから選んだ初心者ランナーのおすすめシューズは別ページで解説しています↓)
ランニングシューズを選ぶポイント
具体的なシューズ5選をご紹介する前に、まず、ランニングシューズを選ぶポイントとは何でしょうか?特に初心者、これから始めようと思っているビギナーさんにとって下記の3点が大事だと思います。
- 安定性:走るという行為は、片足で体の重さを支えることの連続です。走っている最中は体重のおよそ3倍(体重60キロの人なら180キロ)の重さを片足で支える必要があるため、着地の際に足がぶれてしまうと足首や膝、足全体への負担がかかってしまい、オーバープロネーション(足首が過度に内側に倒れ込んでしまうこと)などの怪我につながってしまいます。その点で着地の足のグラつきを抑えてくれる安定性の高いシューズはおすすめです。他のブランドと比較して、アシックスはこの安定性に優れたシューズがとても多い印象です。
- クッション性:上述したように体重の3倍の重さを片足で受けるため、その衝撃を緩和し足へのダメージや負担を軽減してくれるような一定の柔らかさがミッドソール(靴底部分のクッション)に求められます。また、ほとんどの初心者ランナーさんは踵着地・ヒールストライクで走るため、踵にしっかりとクッションが入っていることが重要です。人によってクッションが柔らかめ(ふわふわな感覚)が好きな人もいれば、硬め(地面を蹴っている感覚)が好きな人もいるので一概にどちらが良いとは言えませんが、いずれにせよ一定の衝撃吸収、クッション性があるシューズがおすすめです。従来のアシックスシューズはややクッション性が弱い、やや硬めのシューズが多かったですが最近では少し柔らかめのミッドソールも出てきました。
- コスパ:初心者ランナーさんや、これからダイエット目的で走ろうという方は、シリアス市民ランナーのように週に4日も5日も走らないと思います。ですので、そこまで高価な投資をランニングシューズにしたくないと思います。また、そのシューズをランニングの時だけでなくせっかくなら普段履き、タウンユースでも使えたり、ランニング以外の目的でも使えたりすることも重要なのではないでしょうか。よって、コストパフォーマンスの高いシューズがおすすめです。アシックスのカジュアルブランド「オニツカタイガー」のファンも多いように、アシックスのあのデザインが好きな人も多いのではないでしょうか。
それではここからは、上記3つのポイントから選ぶおすすめの5足を紹介していきます。
asics アシックスゲルカヤノ27、ゲルカヤノ28
1足目はアシックスゲルカヤノ27、そしてその進化版28です。日本の国内メーカーのアシックスは幅広い層のランナーや競技者に愛されている安心のメーカーです。このアシックスゲルカヤノ27はこれからランニングを始めようと思っている人にとっておすすめできる素晴らしいシューズです。
また、2021年夏にゲルカヤノ28が発売されます。こちらはFlyteFoamブラストという、27に使われているFlyteFoamプロペルよりも高反発な素材が使われています。
1つ目のポイントは、安定性の高さです。ヒールカウンターと呼ばれるかかと部分の踵を包み込む素材によって着地の足のグラつきがなくなり、強いホールド感があります。また、アウトソール(靴底)の真ん中TRUSSTICというプラスチックのような素材が入っており足がねじれてストレスであったり疲労がたまるのを防いでくれる機能がついています。また、踵の内側にはDUOMAXというやや硬めの素材感になっており、これにより着地時の足の過度な内側への倒れ込み(オーバープロネーション)による怪我を予防してくれます。
2つ目のポイントは、アシックスの十八番であるGEL(ゲル)素材です。まるでグミのような衝撃吸収素材(卵を2階からゲルに落としても割れないアレ)がかかと部分に搭載されており、足への着地の衝撃を和らげてくれます。ゲルカヤノのミッドソールは決して柔らかい、ふかふかした感じではないのでなく、いわゆる薄底ソールなのですがこのゲルによってしっかりと足へのダメージや衝撃を吸収してくれます。
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asics アシックスGT2000 9、10
2足目は全世界のランナーに愛されているGT2000シリーズのGT2000 9そして後継機10です。ゲルカヤノ27と同様に安定性とフィット感に優れたシューズですが、より軽量なモデルなのでスピードも出しやすいシューズです。
1つ目のポイントは、やはり安定性の高さです。ヒールカウンターがしっかり入っており着地時の足のブレを抑えるととともに、走っているときの靴のヌケ感はありません。また、足の踵の内側部分のソールがやや硬くなっていて(DUOMAX)、オーバープロネーション(足が過度に内側に傾いてしまうことによる怪我)対策もしっかりしています。また、アウトソールの中央部分に補強材が入っており、足のねじれを抑えてくれ、疲労感の軽減につながります。
2つ目のポイントは、軽量性です。GT2000はゲルカヤノに比べると、より動ける、運動経験があった人におすすめなシューズです。そのためある程度スピードも出しやすいシューズとなっています。フィット感とホールド感が高いのでスピードを出しても足のグラつきやブレは少ないです。
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asics アシックス メタライド
3足目のアシックスのメタライドもおすすめです。若干値段が高く、街履きやタウンユース、ウォーキングに向かない形状(コロンコロンしてしまう若干の不安定さ)のためコスパが少し悪いかもしれませんが、足腰を鍛えてマラソン大会にもいつか挑戦したい!と目標を持った初心者ランナーさんにはおすすめできるシューズです。
1つ目のポイントは、見た目からもわかるように足先が非常に反り上がった形状になっている、ゆりかごのようなデザインによる前への自然な重心移動です。少し前に体重を乗せるだけでつい走り出してしまう、自然と前にコロンと歩いてしまうような設計になっています。これによって自分で頑張らずとも勝手に靴が前に進んでくれる、自動運転のような感覚が味わえます。省エネで走ることができ、足への疲労感軽減に繋がり、ランニングがくせになってしまうのではないでしょうか。
2つ目のポイントはクッション性の高さです。FlyteFoamと呼ばれる軽量で反発性のある素材と、さらに踵部分にGEL(ゲル)というグミ状の衝撃吸収素材が使われています。ほとんどの初心者ランナーさんは踵着地、ヒールストライクと呼ばれる踵から着地するような走り方をされますが、踵への衝撃やダメージをしっかりと優しく吸収してくれるクッション性の高さがあります。
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asics アシックスグライドライド、グライドライド2
4足目はアシックスのグライドライドです。アシックスが2019年からリリースしたライドシリーズの3つ(3兄弟)の次男坊と言え、省エネでとても走りやすく疲れにくく長く走るのに適したシューズです。先程紹介したメタライドが長男でかなり強いアシスト機能・ライド感がありますが、このグライドライドはその機能がやや抑えられ、もう少し自分でスピードや体重移動をコントロールしやすくなっているシューズです。
グライドライド2は2021年2月に発売されたグライドライドの後継機です。前作よりも前へのガイド感(コロンと転がる感じ)は弱いですが安定性が増し、より初心者に使いやすいシューズになっています。
1つ目のポイントは、省エネで長く走るのに適した構造になっていることです。外観を見てわかるようにつま先がせり上がった構造になっていることで、前に自然とコロンとゆりかごのように重心が移動するような感覚が味わえます。これによって少し前に重心を移動させるだけで、無理に足をあげることなく自然と走ることができます。自分で走っているというよりは、靴が勝手に走ってくれるような感覚です。初心者ランナーにとって、走るのが嫌いになったり続かなくなってしまうことが最大のリスクだと思いますが、このグライドライドは疲れにくく長く走ることに特化したシューズなのでランニングを習慣にしたい人にとっておすすめできる一足です。
2つ目のポイントは、フィット感の高さです。言わずもがな国内メーカーであるアシックスは日本人の足型を長年研究し、足幅や甲の高さは多くの方にフィットするような設計になっています。久しぶりに走るランナーにとっては、靴が合わなかったり靴ずれなどが起こってしまうことが多いですが、アシックスのシューズはフィット感とホールド感に優れており、多くの人におすすめできるシューズです。
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asics ジョルト2
5足目は今までの3つと大きく違って、コスパと必要最低限の機能に振り切ったシューズとジョルト2です。
1つ目のポイントはコスパの良さです、ECサイトでかなり安く販売しており2,000円台で販売しているところもあるようです。
2つ目のポイントは、カラーバリュエーションと必要最低限の機能が揃っていることです。ランニングシューズというよりは運動靴という感じの靴なので、通勤や通学、普段履き、旅行の時など幅広い利用目的で使えるシューズです。カラーバリュエーションが豊富なので人と被りにくいかもしれません。またクッション性やアッパー素材のフィット感は一定程度ありますので、たまにランニングをしたい人にとっては十分と言えるシューズなのではないでしょうか。
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以上、いかがでしたでしょうか。是非お気に入りの一足を選んで、快適なランニングライフを楽しんでください!それではHave a nice run!!