HOKAONEONE ホカオネオネのレース、スピード系人気シューズであるマッハスーパーソニックについて気になっている方多いのではないでしょうか?そんなマッハスーパーソニックについて基本スペックから良い点・悪い点、他シューズとの比較、さらにこんなランナーにおすすめ、アッパー素材やミッドソール、アウトソール素材について詳細な解説・レビューします。
基本情報
2009年にアメリカで生まれたホカオネオネは、当初トレイルランニングやウルトラマラソン用のランニングシューズとしてマーケティングされていましたが、今ではロードのフルマラソンの競技者や一般の市民ランナーからも多く支持されているブランドになりました。その特徴はなんと言ってもミッドソールのマシュマロのようなマキシマムクッションと、ゆりかごのような構造のロッカー構造です。
そんなホカオネオネのシリーズの中でもこのマッハシリーズはスピードを出しやすいやや硬めの反発力の強いクッション素材が使われているシリーズです。2021年、高い反発力を持つロード向けモデルを全面刷新したマッハ 4がリリースされました。そして2022年3月、マッハシリーズの亜種としてマッハスーパーソニックがリリース。このシューズは次に発売が予想されているマッハ5のプロトタイプ的な位置づけで、マッハ4よりもよりミッドソールの反発力が強く、より一層早いペースでのランニングに適したスペックになっています。
基本情報 | |
ブランド | Hokaoneone ホカオネオネ |
シリーズ | マッハ |
モデル | マッハスーパーソニック |
タイプ | レース、スピード系 |
重さ | 235g |
ヒールドロップ | 5mm(ヒール29mm, 前足部24mm) |
対象ランナー | サブ3、サブ3.5、サブ4 |
良い点・気になる点
こんな人におすすめ・使える場面やトレーニング
パーツごとの特徴
このシューズの各パーツごとの特徴や機能を紹介していきます!前作のマッハ4との違いも交えて説明します。
アッパーの特徴
アッパーの全体的な構造は前作同様です。
アッパーは通気性が良く快適なエンジニアードメッシュが使われています。アキレス腱部分はS字型になっていますが、これは解剖学に基づいてアキレス腱へのストレスをなくすような設計になっています。また、履き口周りには形状記憶フォームのアンクルパッドが搭載され、踵及びアキレス腱をやさしくホールドしてくれます。
アッパーの素材は前作マッハ4は柔らかい素材感でしたが、スーパーソニックはより硬い素材感になっています。植物性由来のリサイクル素材が原料に使われているアッパーです。
大きな変更としては2つあり、1つはシュータンが前作よりも肉厚で大きくなったことです。前作はかなり薄いシュータンでしたが、今作は肉厚になったことでシューレースでより強く締めてもストレスを感じにくくなっています。2つ目は、かかと部分のプルタブです。実際にはあまり使うことはないと思いますが、着脱が簡単になっています。
足入れしてみると分かるのですがとても中足部のホールド感・履き心地が良く、かつアッパー素材がある程度厚い生地感なのでしっかりと包まれている感じがします。ナイキのカーボンシューズなどに使われている超軽量のアトムニットのような生地感ではなく、もう少し柔らかい肌に馴染みやすい素材感です。
ヒールカウンターはしっかりしており、軽量・レース系のシューズでありながら踵周りの安心感はあります。シュータンは薄めの生地になっています。
ミッドソールの特徴
新作のスーパーソニックでは前作のPROFLYTMよりさらに反発性がアップした、PROFLYプラスが搭載されています。高いクッション性と前進する推進力を生みだし、柔らかな反発力のある走り心地を提供してくれます。
前作同様ミッドソールは2層構造になっており、下部がラバライズドEVAというアウトソールの役割もはたしてくれる柔らかめな素材、そして上部が新しく搭載されているPROFLYプラスというクッション性と反発力に優れた素材が使われています。ホカオネオネの特徴として、とても軽量でクッション感のあるミッドソールがあげられますが、このPROFLYプラスフォームはカーボン入りのレースシューズであるカーボンX2にも使われているスピードを出しやすい、クリフトンのフォームなどと比べるとやや硬めの素材感になっています。前作のPROFLYよりも、より硬めの接地感に変化しています。
かかと部分が特徴的で2又に分かれているような形状になっています(SWALLOW TAIL構造)これによって踵の外側から着地してもしっかりと重心がスムーズに中央にガイドされ、安定した走りをすることができます。今回のマッハスーパーソニックのミッドソールの形状及び素材は、前作のマッハ4やカーボンX2を踏襲したものと言え、カーボンX2のカーボンなしバージョンとも言えるでしょう。
ホカオネオネの代名詞とも言えるメタロッカー構造(踵と爪先部分が反り上がったゆりかご形状)になっており、踵着地からでもミッドフット着地からでも重心をスムーズに前にコロンとガイドしてくれ、省エネで走ることができます。結果として足を高速で回転しやすく、ある程度ストライドも伸ばしやすいシューズになっています。この点はリンコンと比較してみると、リンコンはどちらかというとストライドを伸ばしてくれるというよりは足を回しやすいシューズで、マッハスーパーソニックは回転もストライドもバランス良くサポートしてくれるイメージです。
アウトソールの特徴
アウトソールは前作のマッハ4と同じです。
ラバライズドEVAアウトソールが使われており、柔らかめの素材感のため接地時の衝撃をしっかりと緩和してくれ、高いエネルギーリターンを発揮してくれます。
同様に軽量なリンコンとの比較で言えば、アッパーの耐久性はマッハスーパーソニックに軍配が上がります。リンコンは軽量ですがEVAフォームがほとんどむき出しですが、マッハスーパーソニックはラバライズドEVAで補強されているので耐久性ではこちらのほうが優れています。
価格と類似シューズ
定価(税込)は19,800円と前作から値上がりしました。
同様に1万円台~後半の価格帯のシューズで、カーボンプレートなし、中上級者向けのテンポアップシューズとして下記をご紹介します。各シューズの詳細レビューはそれぞれのリンク先を参考にしてください。
・ナイキ テンポNext%
前足部のエアポッドと合成素材で作られたプレートが内蔵されていることによって、ミッドフット・フォアフット気味で着地すると非常に強い反発が得られストライドが自然に伸びていきます。練習でもマラソンレース本番でも使えるシューズです。価格もだいぶ下がってきているので1万円前半で購入できるでしょう。
・ニューバランスフューエルセルレベルv2
2021年初旬に発売された、非常に反発の強いフューエルセルというミッドソールが使われており、その反発とスプリングの良さに走っていて楽しくなるシューズです。触ってみると非常にぷにぷにしていて柔らかい印象があるのですが、実際に走ってみると柔らかすぎるということはなく、パンっという瞬間的にリスポンスしていくれるシューズです。
・サッカニーエンドルフィンスピード
サッカニーのエンドルフィンプロがカーボン入ですが、こちらのエンドルフィンスピードはそのカーボンプレートが入っていないバージョンです。POWER RUN PBという非常に軽量で反発性の強い素材が使われており無駄のない軽量な作りになっています。サブ3前後のランナーのデイリートレーニングシューズ、テンポアップシューズとして使える一足です
・ブルックス ハイペリオンテンポ
DNAフラッシュという非常に軽量で反発性の高いミッドソールが使われており、厚底過ぎないスタックでフラットソールなのでクセがなく、着地や走法に関係なく幅広いランナーに使いやすい・履きこなしやすいテンポアップシューズです。
以上、いかがでしたでしょうか?気になる方は、人気シリーズなのでサイズやカラーが無くなる前に早めに購入検討してみると良いかもしれません。また、ショップなどでためし履きもおすすめです!是非マッハスーパーソニックを履いて快適なランニングをお楽しみください、それでは Have a nice run!!
HOKAONEONE公式ホームページ
https://www.hokaoneone.jp/