HOKAONEONE ホカオネオネのクッション系人気シューズであるクリフトン8について気になっている方多いのではないでしょうか?そんなクリフトン8 Clifton 8について基本スペックから良い点・悪い点、他シューズとの比較、さらにこんなランナーにおすすめ、アッパー素材やミッドソール、アウトソール素材について詳細な解説・レビューします。
基本情報
2009年にアメリカで生まれたホカオネオネは、当初トレイルランニングやウルトラマラソン用のランニングシューズとしてマーケティングされていましたが、今ではロードのフルマラソンの競技者や一般の市民ランナーからも多く支持されているブランドになりました。
その特徴はなんと言ってもミッドソールのマシュマロのようなマキシマムクッションと、ゆりかごのような構造のロッカー構造です。そんなホカオネオネのフラッグシップ、最も代表的なシリーズであるクリフトンの最新作クリフトン8が2021年夏にリリースされます。前作はクリフトン7は2020年の夏にリリースされたので約1年後に新作が出ることになりました。
新作の8は前作からのマイナーアップデートという位置づけではありますが、より軽量で柔らかいミッドソールのクッションと快適なアッパー、アウトソールのラバーのデザイン変更など、様々なポイントが改善されています。初心者ランナーのデイリートレーナーシューズという位置づけからシリアス市民ランナーのジョグシューズという位置づけまで、幅広いランナーに愛されるホカオネの代表作のスペックや評価について解説していきます。
基本情報 | |
ブランド | Hokaoneone ホカオネオネ |
シリーズ | クリフトン |
モデル | クリフトン8 |
タイプ | クッション系 |
重さ | 250g |
ヒールドロップ | 5mm(踵29mm、前足部24mm) |
対象ランナー | サブ3.5、サブ4、完走、初心者 |
クリフトン7のレビューはこちら↓
ホカオネオネのまとめはこちら↓
良い点・気になる点
こんな人におすすめ・使える場面やトレーニング
パーツごとの特徴
このシューズの各パーツごとの特徴や機能を紹介していきます!
アッパーの特徴
100%植物性由来のビーガン素材でできたエンジニアードメッシュアッパーになっており、通気性、フィット感がとても良いです。エンジニアードメッシュなのですがニットのような柔らかい足当たりです。クッション性が高く初心者向けのシューズ、ジョグ用シューズということもあり、アッパーの生地感はしっかりしています。
特に踵の履き口周りの生地は肉厚で、シュータンも肉厚でしっかりしているので、靴紐のストレスがなく、中足部のホールド感が非常に高いです。一歩一歩着地時の衝撃による靴のブレが少なくアッパーが足全体を優しく包み込んで安定してくれます。
アキレス腱部分はマッハ4などと同じくフレア構造(S字)になっているため、足首への足当たりがなく靴ずれやストレスが少ない構造になっています。シュータンの両サイドはアッパー素材と直接つながっておりシュータンがズレにくい構造になっています。
ラスト(足型)は他のホカオネシリーズと同じく前足部が若干スリム目な作りになっています。
全体として前作のクリフトン7からアッパーの仕様は大きく変更されたわけではありませんが、前作の良い部分をしっかり踏襲してきた印象です。
ミッドソールの特徴
ホカオネオネの最大の特徴は肉厚なのに軽量で柔らかいクッション・ミッドソール素材です。今作のクリフトン8では前作の7よりも、さらに15%も軽量なEVAフォームが使われています(ただしシューズ全体の重さは前作とほとんど変わらない)。前作と比較した時の接地感・反発感としては、前作が若干沈み込むようなソフトな柔らか目な着地感でしたが、今作はソフトなんですが前作よりも早いレスポンス・バウンド感が気持ち良い、少しペースの早い(5分前後)軽快なジョギングもしやすくなりました。
もちろんそれでもホカオネオネのテンポアップシューズであるマッハ4やリンコン2などと比べてしまうととバウンド・反発感は若干少ないですが、クリフトン8は反発を使って走るというよりは、メタロッカー構造(つま先と踵が反り上がったゆりかご形状)も上手く使いながら自然と前に重心を移動させながら走るシューズなので問題ないでしょう。また、アッパーやヒールカウンターがしっかりしているので着地のブレや不安定さは心配ありません。走っていて、ソファーやマシュマロの上を走っているかのような優しくクッションが包み込んでくれる感覚があります。
靴の中の中敷き・インソールを外してみるとわかるのですが、靴の中がくぼんでいて(バケットシート型)足全体がクッションの中にのめり込んで包まれているようになっているため、着地時もしっかりと足とシューズが一体となって安定した走りを楽しむことができます。
アウトソールの特徴
往年のホカオネオネの弱点としてよく挙げられていたのがアウトソールの耐久性です。古いシリーズは、基本的に軽量化重視でミッドソールがむき出しになっていて、アウトソールのラバーの面積が少なかったですが、近年のクリフトンは十分500-800kmくらいはアウトソールラバーがもってくれる印象です(もちろん体重によってはミッドソール自体のへたりはありますが)。
ホカオネオネは基本的にフラットソールになっており、接地面積が非常に広く(特にクリフトン)安心して着地することができます。前足部とかかと部分の特に消耗が激しい部分にラバーが貼ってあり、ジョグ・デイリートレーニングシューズとして最低限のグリップ力と耐久性があります。前作と比べてラバーのパターンが少し変わっており、より前足部の蹴り出しの際の屈曲についていきやすい、屈曲の高い・フレキシブルなパターンになっています。また、踵の中央部分が縦方向にくぼんでおり、これによって着地時のエネルギーをバネのように反発として戻してくれる作用があります。
以上、いかがでしたでしょうか?それでは Have a nice run!!
HOKAONEONE公式ホームページ
https://www.hokaoneone.jp/