HOKAONEONE ホカオネオネのレース、スピード系人気シューズであるマッハ4について気になっている方多いのではないでしょうか?そんなマッハ4について基本スペックから良い点・悪い点、他シューズとの比較、さらにこんなランナーにおすすめ、アッパー素材やミッドソール、アウトソール素材について詳細な解説・レビューします。
基本情報
2009年にアメリカで生まれたホカオネオネは、当初トレイルランニングやウルトラマラソン用のランニングシューズとしてマーケティングされていましたが、今ではロードのフルマラソンの競技者や一般の市民ランナーからも多く支持されているブランドになりました。その特徴はなんと言ってもミッドソールのマシュマロのようなマキシマムクッションと、ゆりかごのような構造のロッカー構造です。
そんなホカオネオネのシリーズの中でもこのマッハシリーズはスピードを出しやすいやや硬めの反発力の強いクッション素材が使われているシリーズです。2021年、高い反発力を持つロード向けモデルを全面刷新したマッハ 4がリリースされました。柔らかく、反発力と推進力に優れたエネルギッシュな走り心地を提供します。 もっと早く走りたい、スピードを求めるランナーに最適です。
基本情報 | |
ブランド | Hokaoneone ホカオネオネ |
シリーズ | マッハ |
モデル | マッハ4 |
タイプ | レース、スピード系 |
重さ | 232g |
ヒールドロップ | 5mm |
対象ランナー | サブ3、サブ3.5、サブ4 |
良い点・気になる点
こんな人におすすめ・使える場面やトレーニング
パーツごとの特徴
このシューズの各パーツごとの特徴や機能を紹介していきます!
アッパーの特徴
アッパーは通気性が良く快適なエンジニアードメッシュが使われています。アキレス腱部分はS字型になっていますが、これは解剖学に基づいてアキレス腱へのストレスをなくすような設計になっています。また、履き口周りには形状記憶フォームのアンクルパッドが搭載され、踵及びアキレス腱をやさしくホールドしてくれます。
ウレタン製の糸が施されたアッパーはスピードを出しても靴の中で足がブレにくい不安定になりにくい、良い意味での硬さ・ホールド感があります。足入れしてみると分かるのですがとても中足部のホールド感・履き心地が良く、かつアッパー素材がある程度厚い生地感なのでしっかりと包まれている感じがします。ナイキのカーボンシューズなどに使われている超軽量のアトムニットのような生地感ではなく、もう少し柔らかい肌に馴染みやすい素材感です。
ヒールカウンターはしっかりしており、軽量・レース系のシューズでありながら踵周りの安心感はあります。シュータンは薄めの生地になっています。
ミッドソールの特徴
ミッドソールは2層構造になっており、下部がラバライズドEVAというアウトソールの役割もはたしてくれる柔らかめな素材、そして上部がPROFLYというクッション性と反発力に優れた素材が使われています。ホカオネオネの特徴として、とても軽量でクッション感のあるミッドソールがあげられますが、このPROFLYフォームはカーボン入りのレースシューズであるカーボンX2にも使われているスピードを出しやすい、クリフトンのフォームなどと比べるとやや硬めの素材感になっています。
かかと部分が特徴的で2又に分かれているような形状になっています(SWALLOW TAIL構造)これによって踵の外側から着地してもしっかりと重心がスムーズに中央にガイドされ、安定した走りをすることができます。今回のマッハ4のミッドソールの形状及び素材はカーボンX2を踏襲したものと言え、カーボンX2のカーボンなしバージョンとも言えるでしょう。
ホカオネオネの代名詞とも言えるメタロッカー構造(踵と爪先部分が反り上がったゆりかご形状)になっており、踵着地からでもミッドフット着地からでも重心をスムーズに前にコロンとガイドしてくれ、省エネで走ることができます。結果として足を高速で回転しやすく、ある程度ストライドも伸ばしやすいシューズになっています。この点はリンコンと比較してみると、リンコンはどちらかというとストライドを伸ばしてくれるというよりは足を回しやすいシューズで、マッハ4は回転もストライドもバランス良くサポートしてくれるイメージです。
アウトソールの特徴
アウトソールはラバライズドEVAアウトソールが使われており、柔らかめの素材感のため接地時の衝撃をしっかりと緩和してくれ、高いエネルギーリターンを発揮してくれます。
同様に軽量なリンコンとの比較で言えば、アッパーの耐久性はマッハ4に軍配が上がります。リンコンは軽量ですがEVAフォームがほとんどむき出しですが、マッハ4はラバライズドEVAで補強されているので耐久性ではこちらのほうが優れています。
価格と類似シューズ
定価(税込)は17,600円です。2月に発売されたばかりですので4月時点では価格はほぼ定価で販売されていますが、今後夏ごろにはもう少し価格が下がってくるのではないでしょうか。
実際にホカオネオネのシューズで定価17,600円のクリフトン7は昨年の夏頃に発売されましたが、4月時点で安いオンラインショップでは11,000~12,000円程度で販売されています。もちろん人気の低いカラーや通常幅のものなどに限りますが、小売価格は下がってくると思います。
同様に1万円台~後半の価格帯のシューズで、カーボンプレートなし、中上級者向けのテンポアップシューズとして下記をご紹介します。各シューズの詳細レビューはそれぞれのリンク先を参考にしてください。
・ナイキ テンポNext%
前足部のエアポッドと合成素材で作られたプレートが内蔵されていることによって、ミッドフット・フォアフット気味で着地すると非常に強い反発が得られストライドが自然に伸びていきます。練習でもマラソンレース本番でも使えるシューズです。価格もだいぶ下がってきているので1万円前半で購入できるでしょう。
・ニューバランスフューエルセルレベルv2
2021年初旬に発売された、非常に反発の強いフューエルセルというミッドソールが使われており、その反発とスプリングの良さに走っていて楽しくなるシューズです。触ってみると非常にぷにぷにしていて柔らかい印象があるのですが、実際に走ってみると柔らかすぎるということはなく、パンっという瞬間的にリスポンスしていくれるシューズです。
・サッカニーエンドルフィンスピード
サッカニーのエンドルフィンプロがカーボン入ですが、こちらのエンドルフィンスピードはそのカーボンプレートが入っていないバージョンです。POWER RUN PBという非常に軽量で反発性の強い素材が使われており無駄のない軽量な作りになっています。サブ3前後のランナーのデイリートレーニングシューズ、テンポアップシューズとして使える一足です
・ブルックス ハイペリオンテンポ
DNAフラッシュという非常に軽量で反発性の高いミッドソールが使われており、厚底過ぎないスタックでフラットソールなのでクセがなく、着地や走法に関係なく幅広いランナーに使いやすい・履きこなしやすいテンポアップシューズです。
マッハシリーズ
参考までに過去のマッハ1~3、そしてマッハ4の開発段階のプロトタイプバージョンも見てみましょう。
過去のマッハシリーズと比べてマッハ4はよりスピードが出しやすいデザインに進化しています。
カラー展開・終わりに
カラー展開は5色です↓(2021年6月時点)
以上、いかがでしたでしょうか?気になる方は、人気シリーズなのでサイズやカラーが無くなる前に早めに購入検討してみると良いかもしれません。また、ショップなどでためし履きもおすすめです!是非マッハ4を履いて快適なランニングをお楽しみください、それでは Have a nice run!!
HOKAONEONE公式ホームページ
https://www.hokaoneone.jp/
(画像は公式HPより引用)