asics アシックスのクッション系人気シューズであるノバブラスト2について気になっている方多いのではないでしょうか?そんなノバブラスト2について基本スペックから良い点・悪い点、他シューズとの比較、さらにこんなランナーにおすすめ、アッパー素材やミッドソール、アウトソール素材について詳細な解説・レビューします。
基本情報
アシックスが2019年に出した新シリーズノバブラスト(ノヴァブラスト)が2021年夏に新しくなって帰ってきました。前作ノバブラスト1は「いつもの道を弾ませよう」というコンセプトでタレントの渡辺直美さんがプロモーションしていたことでとても話題になりました。
そのコンセプト通り、トランポリンのようにポンポン弾む、ポンポン系・反発系のややファンランよりのデイリートレーニングシューズで、市民ランナーにとっても、これからランニングを始めたい人にとっても、ランニングを楽しめる、気分転換に走れるようなシューズです。
前作のノバブラスト1から初めて使われることになったFlyteFoamブラストという高反発のミッドソールや、そのミッドソールの側面や底面の形状(パターン)がバネのように反発しやすい構造になっていることで、一歩一歩弾むような反発を返してくれるシューズです。そのノバブラスト1は多くのランナーに支持され、アシックスの従来のガッシリ・安定・セーフティ系のイメージが一新され、新しいアシックスのランニングシューズを感じさせてくれました。その後もダイナブラストなど、ブラストシリーズは展開しています。
一方で、弾むような柔らかい感触のデメリットとして、着地の不安定さやゆっくりのペースでのぐらつきなどの声も多く、ある程度脚力があったり接地時間を短くできないと少し回内気味になってしまうというデメリットもありました。
新しいノバブラスト2(ノヴァブラスト2)では、そのような不安定さをしっかりと取り除き、スタビリティを向上させ、より市民ランナーにとって使いやすいデイリートレーニングモデルに進化したと言えます。
基本情報 | |
ブランド | asics アシックス |
シリーズ | ノバブラスト |
モデル | ノバブラスト2 |
タイプ | クッション系 |
重さ | 289g(28.5cm) |
ヒールドロップ | 8mm (メンズ踵部分30m、前足部22mm) |
対象ランナー | サブ3.5、サブ4、完走、初心者 |
ノバブラスト1のレビュー・解説はこちらを参考にしてください↓
良い点・気になる点
こんな人におすすめ・使える場面やトレーニング
パーツごとの特徴
このシューズの各パーツごとの特徴や機能を紹介していきます!
アッパーの特徴
前作のノバブラスト1はモノフィラメントメッシュアッパーが使われておりプラスチックのような素材感でしたが、今作では2層のジャカード織のメッシュアッパーに変更され、ニット系素材のような足当たりになりました。通気性は若干落ちましたがその分足回りのサポート・ホールド感が向上し、さらにニット素材のような柔らかな履き心地の良さがあります。シュータンも前作から少し変更されており、よりパッド感のある長すぎないノーマルなシュータンになり、足の甲まわりの履き心地の良さが増しました。
特筆すべき変更として、かかと部分ヒールカウンターにTPUという固い素材の補強が施されたことでかヒールカップがしっかりしました。また、履き口の生地感はより肉厚になり、踵が全体的にガッシリとホールドされます。
柔らかいミッドソール素材であるFlyteFoamブラストを使っているため、着地の不安定さ、沈み込み、ぐらつきを抑えるために、かかと部分を固く補強することによってより安心して走ることができ、オーバープロネーション(足が過度に傾くことによる怪我)のリスクを軽減してくれます。
このようなTPUによる補強技術はナイキ(インヴィンシブルラン)やプーマ(ニトロシリーズ)などのランニングシューズでもよく見られます。
ミッドソールの特徴
ミッドソール素材は前作同様FlyteFoamブラストが使われています。この素材はアシックスの中でも、非常に柔らかく反発する素材になっています。秘密は、ミッドソールの中に無数にある一つ一つの空間であるガスの充填されたポリマーがブロック構造になっていることです。ブロック構造とは硬い部分とその間をつなぐ柔らかい部分になっていることで、これによって一つ一つのポリマーに小さなバネが入ったように、着地時に変形した際によく反発するという性質を持っています。
実際に走ってみると、非常に柔らかく、一歩一歩ポンポン弾んでくれるような感触が味わえます。他のメーカーの反発系シューズとの若干の違いは、着地時に沈み込んで瞬間的にパンっと反発を返してくれるというよりは、しっかりと衝撃を吸収してゆっくりとポヨーンと力を返してくれるような感覚です。
前作からのミッドソールの変更点の1つ目は、前足部のミッドソールの厚みが2mm厚くなったことです、これによってより前足部のクッション性が向上したことによりドロップ差がやや小さくなるので安定性が増しました。
また、変更点2つ目はミッドソールのかかと側面のパターン(構造)が前作の1層構造から2層構造に変化したことです。文章で説明するのは難しいのですが、前作のノバブラスト1はミッドソールの踵側面がダイヤモンドカットのような凹凸が施されており、これがトランポリンのような反発をさらに生み出す仕掛けになっていました。新作の2では、その構造が2層に分かれており、バウンド感・スプリング感はそのままに安定性を向上させてくれています。
ミッドソールの側面部分に凹凸をつけることによってクッション性や反発性を変化させる技術はニューバランスのシューズ(FRESH FORAM 1090 11)などでも用いられています。
これら2つの変更とアッパーの変更によって、前作ノバブラスト1よりも柔らかいながらもしっかりした、安定性がアップし、ゆっくりのペースでもある程度ペースをあげたランニングでも、左右にエネルギーロスすることなくしっかりと前、上方向にエネルギーを返してくれるシューズになった印象です。このあたりは、前作への不満点をしっかりと解消し、シューズの進化が見られます。
また、前作同様にアウトソールの前足部にくぼみが付いていることで着地時にそのくぼみが凹んで反発することでバネのような反発を返してくれます、これはペガサス38の前足部に内蔵された空気の入ったエアポッドにも似たポップ感・反発で、蹴り出しの際の推進力を提供してくれます。
アウトソールの特徴
アウトソールは基本的な部分は前作から変更はありません。前足部とかかと部分に「くぼみ」があることによってトランポリンのように弾む感覚を提供してくれます。
前作から変更が施された点としては、ラバー(アシックスのAHAR PLUSというグリップ力耐久性に優れたラバー)の厚みがやや厚くなったことにより着地の安定性とグリップ力、耐久性が向上しました。また、前足部の横方向への切れ込みが少し大きくなったことにより各ラバーが独立し、足の屈曲に合わせてより柔軟に屈曲してくれるようになりました。
発売時期・価格
いつ発売なの?という声もあるかと思います。
日本での発売は7月21日、価格は前作同様に定価税込17,600円です。
このタイミングで価格が下がってきている(12,000円程度)ノバブラスト1の購入もおすすめです。
類似シューズ
ノバブラスト2と同様に反発感の強い、ポンポン跳ねるランニングシューズを紹介します。各シューズの詳細レビューはリンク先のページを参考にしてください。
ナイキ ペガサス38
ノバブラスト2と同様に反発力が強いデイリートレーニングシューズです。その秘密は柔らかくクッション性のあるリアクトフォームと前足部に内蔵された空気の充填されたエアポッドです。ナイキのthe定番ジョギングシューズではありますが、初心者から実業団のトップの選手まで幅広いランナーに愛されるシューズです。
ニューバランス フューエルセルレベルv2
フューエルセルフォームという柔らかいもちもちした感触のミッドソールが使われているシューズで、非常にスプリンギーなシューズです。ノバブラストよりもより軽量でペースを上げて走りやすいシューズではありますが、一方で安定性はあまり高くないのでゆっくりのペースで走るというよりは4分前後の早いペースで接地時間を短く走るのがおすすめのやや中級者向けのシューズです。
ホカオネオネ マッハ4
ホカオネオネのマッハ4も反発力の強いテンポアップシューズです。アウトソールの接地面積が大きく安定性も高く、さらにノバブラストよりも軽量です。さらにアッパー素材がとてもホールド感が高く履き心地とフィット感が素晴らしいシューズです。ミッドソールはノバブラストよりも、よりしっかりした硬めの接地感ですがしっかりと反発を返してくれます。このシューズもジョギングよりも4分前後のある程度早いテンポでのランニングがおすすめで中級者よりのシューズです。
その他の高反発系のシューズのまとめはこちらのページを参考にしてください↓
カラー展開
メンズは9色(発売時期は未定)↓
ウィメンズは8色(発売時期は未定)↓
終わりに
このタイミングで価格が下がってきている前作のノバブラスト(ノヴァブラスト)の購入もおすすめです!
以上、いかがでしたでしょうか?それでは Have a nice run!!
アシックス公式HP
https://www.asics.com/jp/ja-jp/