待ちに待った東京オリンピック開催 トライアスロンの熱戦!ランニングシューズからも目が話せない!
待ちに待った東京オリンピック2020が開催されました。この記事を書いている時点では、まだマラソンは始まっていませんが、今回取り上げるトライアスロン、男子、女子、混合リレーが行われました。トライアスロンのオリンピックでは、スイム1.5km、バイク40km、ラン10kmの、合計51.5kmでのレースです。 この距離は、オリンピック・ディスタンス、またはスタンダード・ディスタンスと呼ばれています。 男子ではメダリストは1時間45分ほど、女子のトップは2時間を切るスピードで驚異的なスピードです。
選手の中には元々陸上のトラック選手や、陸上選手と肩を並べるくらいの中距離・長距離のタイムを持つ選手が沢山おり、試合で履いているランニングシューズは長距離のアスリートランナーが履くようなエリート向けレーシングシューズです。そんなトライアスロンのトップ選手たちの足元、大舞台の試合でどのメーカーのレーシングシューズを履いているのか!?とても気になります。この記事では、私が実際の試合を見て目視して確認できた範囲で、特に多くの選手が履いていたシューズトップ5を紹介します。
結論から言うと、トライアスロンという競技性もありますが、2019、2020のナイキのレーシングシューズ一興の牙城が徐々に崩れつつあり、2021年にリリースされた他社メーカーのレーシングシューズが台頭してきています!市民ランナーにとっては、素晴らしい魅力的なシューズの選択肢が増えてきていることを意味します。自分にピッタリのシューズを是非見つけて、今後のマラソン大会でのPB更新を狙ってください!
それでは、ここからは具体的にトライアスロン選手が東京オリンピックで履いていたシューズトップ5を紹介していきます。
(なお、男子レース、女子レースで選手が履いていたシューズを目視して分かる範囲でカウントしていったものであり、ざっくりな数字です)
第5位 ON Cloud boom Echo
オンが2021年5月にリリースしたカーボンプレート入シューズのクラウドブームエコーを履いているランナーが男子、女子それぞれ2名、3名いました。
元々オンは2020年にクラウドブームというカーボンプレート入のシューズを発売しましたが、エコーはその進化版で、クラウドテックという穴の空いたクッションが2層構造になっていてクッション性がUPし、より長距離向きなシューズになり、また足型ラストがやや前足部幅広になって日本人にとっては履きやすいシューズになりました。
オンはスイスのメーカーということもあり、トライアスロンのメッカであるヨーロッパ選手への提供が盛んなのかもしれません。
なお、シューズの詳細は下記のページを参考にしてください↓
第4位 ニューバランス フューエルセルRCエリートv2
ニューバランスが2021年に発売したフューエルセルRCエリートv2を履いているトライアスリートが男子1名、女子7名いました。男子ではトップ選手である、男子の銀メダルに輝いたアレックス・イー(Alex Yee)選手が白色のRCエリートv2を履いていましたね。
このシューズは、ニューバランスの高反発でもちもちしたミッドソール素材であるフューエルセルとフルレングスで入っているカーボンプレートシューズ、そして安定した着地のできるアウトソールが魅力的なシューズで、前作のRCエリートv1よりも長距離で使いやすいシューズになっています。爆発的な推進力があるというよりは、全体的に使いやすい、操作性の高いシューズになっています。
第3位 ナイキ アルファフライネクスト%
第三位はアルファフライネクスト%です、特に男子が多く男子選手で10名、女子選手で2名履いていました。
数あるエリートレーシングシューズの中で推進力・爆発力がNo1ですが操作性が低く、フォアフットで走ることが求められるシューズです。ただ、間違いなくマラソンの上位選手の多くが選ぶシューズでしょう。トライアスロンの場合、スイムとバイクで足に相当な疲労が溜まった状態でランになるため、このシューズを履くにはかなりの勇気と体力が必要になるでしょう。
前足部のAir が入った2つのポッドとカーボンプレート、ZOOM Xという反発力を生むことに特化したスペックになっています。市民ランナーでもかなり上級者、エリートランナーでしかフルマラソンで使いこなせないシューズです。
第2位 アシックス メタスピードスカイ・エッジ
今回のトライアスロン競技で大きく躍進したのがアシックスのメタスピードスカイ・エッジです。テレビからの目視ではスカイなのかエッジなのか見分けが付きませんが、多くのトライアスリートがメタスピードを履いていました。男子で11名、女子で9名は最低でも履いているのを確認できました。最も驚いたのは、男子、女子両方の金メダリストがメタスピードを履いていたことです。
アシックスが2021年春に発売したメタスピードスカイ、エッジ、はそれぞれストライド走法ランナー向け、ピッチ走法ランナー向けに開発されたカーボンプレート入シューズです。FlyteFoamブラストターボという高反発で軽量なミッドソールと、フルレングスで搭載されたカーボンプレートによって前への強い推進力が生み出されます。特徴的なのは、操作性が高く、クセがないため幅広いランナーに使いやすいシューズになっているということです。
足への負担が少なく、自分のランニングフォームを靴に合わせることなく普段どおりの走法で走れるシューズになっているため、トライアスロンのような足に極度の疲労が溜まった状態でのランニングに適しているのでしょう。
第1位 ナイキ ヴェイパーフライネクスト%1、2
最も多くのトライアスロン選手が履いていたのはナイキのヴェイパーフライネクスト%1,2でした。男子で16名、女子で10名確認できました。
1と2はアッパーだけの違いで、1の方が夏場の水を被りながら走るような状況でも水が染み込みにくいアッパー素材なので1を履いているランナーもちらほらいました。
推進力が非常に強いことが特徴で、アルファフライと比べてミッドフット着地でも推進力を生みやすく、スイートスポットが広いことが特徴です。その点、ランナーにとっては使いこなしやすいシューズでしょう。
また、2019年から出ているシューズなので、他の2021年に登場したメーカーの新作シューズよりも履き慣れているランナーが多く、大会数ヶ月前になってヴェイパーフライという完成度の高いシューズを変えたいと思わないランナーも多いのではないでしょうか。
以上、いかがでしたでしょうか。上記の他にもアディオスプロ1,2を履いている選手もいました!ナイキ以外にも、アシックス、NB、アディダスなどのレーシングシューズが台頭してきており、今後も各社の競争、新作シューズに目が離せません!Have a nice run!