(最新詳細レビュー)アシックス メタスピードスカイ、エッジの機能・特徴紹介/Asics METASPEED SKY, METASPEED EDGE 3.88/5 (8)

asics アシックス

asics アシックスの2021年新発売のメタスピードスカイ、メタスピードエッジについて気になっている方多いのではないでしょうか?そんなメタスピードスカイについて基本スペックから良い点・気になる点、他シューズとの比較、アッパー素材やミッドソール、アウトソール素材について解説・レビューします。

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基本情報

アシックスの欧州の公式HPにて、一部画像が公開されていることで話題になっているメタスピードスカイ(MetaSpeed Sky)、メタスピードエッジ(MetaSpeed Edge)がついに販売されました。
このシューズは、びわ湖毎日マラソンで川内選手が履いていたことで話題になった厚底カーボンプレート入のレーシングシューズのプロトタイプの正式版と考えられます。
2020年に発売したアシックス初のカーボンプレート入りシューズであるメタレーサーと大きく違って、ミッドソールがさらに厚くなっており、FlyteFoamブラストターボという新素材が使われ、さらに全面にカーボンプレート、そして全体にロッカー構造が採用されています。
アシックスがこれまで培ってきたライドシリーズの技術やブラストシリーズの素材が使われており、アシックスの総力が結集されたシューズと言えるでしょう。ついにナイキのヴェイパーフライ、アルファフライに対抗できるシューズがアシックスから出てきた!ナイキの一強時代が変わる!といえるシューズです。

発売はメタスピードスカイは3/31、メタスピードエッジは6/4、価格は定価(税込み)27,500円です

基本情報
ブランドAsics アシックス
シリーズメタスピードスカイ
モデルメタスピードスカイ
タイプレース、スピード系
重さ199g (27cm)
ヒールドロップ5mm (踵部分: 33mm、前足部28mm)
対象ランナーサブ3、サブ3.5
基本情報
ブランドAsics アシックス
シリーズメタスピードエッジ
モデルメタスピードエッジ
タイプレース、スピード系
重さ190g (27cm)
ヒールドロップ8mm (踵部分: 29mm、前足部21mm)
対象ランナーサブ3、サブ3.5
アシックス公式HPより:当初の公開画像は黒くなっており全体像はベールにつつまれていたが、3月31日に公式HPで情報解禁

全体的な特徴

FlyteFoamブラストターボという新しいミッドソールとフルレングス全面のカーボンプレートが入っているレース、スピード系シューズです非常に軽量で反発性が高くアシックスが2020年に発売したメタレーサーとは比べ物にならないほど、本格的なレーシングシューズとしてヴェイパーフライに対抗できるレーシングシューズになっています。フィット感、クッション性、安定性、軽さ、反発力、くせのなさ、すべての要素がバランス良く高い素晴らしい仕上がりになっています。

特に、厚底カーボンシューズにありがちな「沈み込み、不安定さ、ぐにょぐにょさ」といったデメリットを、アシックスの安定性・フィット感で上手く解消している点は特筆すべき点です。もちろん、ミッドソールクッションは柔らかいのですがカーボンプレートや踵周りのアッパーのホールド感のバランスが良いので、着地のときのブレが少なく、着地のスイートスポットが大きい印象です。

新しいナイロン素材を使ったFlyteFoamブラストターボが着地のエネルギーが最大限に反発に変え、前への強い推進力を生み出します。足を快適に保ってくれるエンジニアードメッシュが、なめらかでホールド力のある形で足を包み込み、さらに高い通気性を発揮してくれます。また、ミッドソールはゆりかご上のロッカー構造になっておりスムーズな重心移動をサポートしてくれます。さらに、ASICSGRIPというトレイルランシューズの開発で培われた摩擦力の高いラバーがしっかりと地面を掴んでストライドを伸ばしてくれます。

メタスピードスカイとメタスピードエッジが生まれた背景

アシックスが今回のメタスピードスカイ、メタスピードエッジという2種類のシューズを出す背景には、彼らがエリートマラソンランナーには大きく2種類のタイプのランナーがいるということを研究を通じて発見したことがきっかけとなっています。
一つはストライド走法といって、スピードを上げるにつれて一歩一歩の歩幅を広げていくことで速度を上げるランナー、もう一つはピッチ(ケイダンス)走法といって、スピードを上げるために足を高回転で回すことで速度を上げるランナーです。
従来のメーカーの考え方は、1つのシューズでどちらのランナーにも対応できるシューズを提供するという考え方でしたが、今回アシックスは考え方を大きく変更し、ストライド走法系のランナーにより適しているメタスピードスカイ、そしてピッチ走法向けにより適しているメタスピードエッジという2つのシューズをそれぞれ発売するに至りました
アッパーやアウトソールはそれぞれ変わりませんが、ミッドソールの厚さとドロップが異なります。シューズの特徴の違いはページの下部でまとめています。

メーカーとして考えると、エリートランナー向け・シリアス市民ランナー向けのこのようなシューズでSKUを増やすというのはとても大きな決断なのではないでしょうか。非常に驚きです。

また、もう一点驚きなのは、アッパー素材にリサイクル・サステイナブル素材を採用していることです。所謂デイリートレーナー、ファンラン用のモデルではなく、このようなエリートランナーモデルにそういった素材を採用してくる点に、アシックスの環境への配慮そしてエコへの強いコミットメントを感じます。2030年までにすべての素材をサステイナブル素材に変えていくという大きな方針を、こういったエリートランナー向けのシューズですぐに実行してくることに驚きです。なお、サステイナブル素材をアッパーに使っているシューズとして他にもゲルニンバスライト2などがあります。

ストライド走法のランナーとケイダンス(ピッチ)走法のランナーのスピードをあげた時のストライドとピッチの伸びの違い

アッパーの特徴

柔らかく軽量なリサイクル素材を使ったアッパー:エンジニアードメッシュアッパーがランニング中の足を快適に保ってくれます。よく見てみると横・斜め方向にメッシュの生地が伸びており、これによって走行中に空気が入りやすくなっています。
結果として通気性が非常に高く長距離ランやマラソンの最後の1キロまで足のムレを防ぎ心地よい履き心地を保ってくれます。シュータンはかなり薄い生地なので足の甲周りのフィット感は高く、踵周りの履き口は薄いパッド・補強材が入っているので一定のサポートがあります。レーシングモデルですがヒールカウンターのホールド力はある程度あり、ペコペコな柔らかい感じではありません。全体として非常に軽量で200gを切るレーシングモデルになっています

驚くべきは、この超軽量なアッパープラスチックボトルなどを再利用したリサイクル素材でできているということです。これまでもゲルニンバスライト2などのデイリートレーニングシューズでサステイナブル素材を使ってきていましたが、このような競技用・アスリート向けのシューズでもリサイクル素材を使ってくることから、アシックスのエコ素材推進への強い意志を感じられます。


長距離のレーシングモデルのため、全体的な足型として中足部がややゆとりのある幅になっており、マラソン後半に足がやや浮腫んできても違和感がないワイド目な作りになっています。一方で踵から中足部にかけてはスリム~標準くらいの幅になっています。

斜め方向にメッシュが生地が伸びていることで前から空気を取り入れやすい↓

2021年オリンピックイヤー発売ということもありTOKYOの文字が↓

ミッドソール

反発力の優れた新開発ミッドソールアシックス史上最も軽量で最も反発力に優れたFlyteFoamブラストターボによって、着地は柔らかく非常にクッション性が高いだけでなく、蹴り出し時に非常に跳ねくれるので、前へ押し出してくれます。この素材はナイロンを使った特殊で新開発のミッドソール素材になっています。アシックス史上最も軽量で反発性に優れた素材です。

フレア構造:ミッドソールの側面が少し水平方向に膨れているフレア構造になっています。この構造のメリットは、ミッドソールが水平方向に膨らむのを防ぎ、着地の垂直方向のエネルギーが水平方向に逃げずに、しっかりと前・上への反発となって返ってくるという点です。これによって前への強い反発力が生まれます。他のメーカーでもアンダーアーマーのHovrブルックスのレビテイトなど、柔らかいクッションを側面を硬い素材で包むことで前への推進力を生み出すシューズもありましたが、メタスピードスカイのように同じ素材だけでその側面の形状を変えて反発力を生み出すことで軽量性がアップします。さらにミッドソール自体の耐久性もアップさせています。(ニューバランスのフューエルセルRCエリートも同様に側面にカットが入っている)

エネルギーロスが少なく効率的なランニングを実現するソール:ロッカー構造になっているゆりかご形状のミッドソールによって、足を高回転に回しつつ、足首の屈曲度合いを減少させ全体としてエネルギー消費を抑え楽に長く走ることができます。ガイドソールテクノロジーというアシックスが2019年に新しく出したライドシリーズ(エボライド、グライドライド、メタライド)に使われているテクノロジーが搭載されています。

推進力のあるカーボンプレート:安定性を保ちつつ一歩一歩のストライドを引き伸ばしてくれるフルレングスのカーボンプレートが前への強い推進力を生み出してくれます。2020年にアシックスが初めて出したメタレーサーのプレートよりも(より厚いミッドソールのため)前傾・傾斜して入っているので、より推進力が生まれる仕様になっていますこのカーボンプレートによって厚底シューズの着地時の沈み込みやブレ・不安定さがなく、着地の力が横に逃げることなく、スムーズに重心を前方向へガイドしてくれます。

前から見るとミッドソールのフレア構造(横方向への膨らみ)がわかりやすい
側面にはFlyteFoamターボの文字が書かれている

アウトソール

耐久性の高いアウトソール:ASICSGRIPアウトソールは非常に軽量でありながら、あらゆる路面でトラクションを発揮してくれ、さらに耐久性の高い仕様になっています。このASICSGRIPはこれまでのアシックスのラバーとして代表的なAHARPLUSよりも、さらにグリップ力と耐久性に優れています。というのも、もともとこのASICSGRIPはアシックスのトレイルランニングシューズ(山道など悪路を走るシューズ)TRABUCOシリーズに搭載サれていたもので、濡れた岩肌や泥の斜面などでも安定性をもって走れるように開発されたグリップだからです。

軽量化のために踵部分には最低限のラバーになっており一部ミッドソールがむき出しになっています。エリートランナー向きのシューズということもありミッドフット着地・フォアフット着地で主に摩耗しやすい前足部にラバーが多く配置されています。

メタスピードスカイとメタスピードエッジの違い

メタスピードスカイはストライド走法のランナー、メタスピードスカイはピッチ走法のランナー向けに開発されたシューズです。下記では複数の観点から違いをまとめてみます。なお、アッパーとアウトソールに違いはありません。

ミッドソールの厚さ・ドロップ

メタスピードスカイ:厚い(踵33mm, 前足部28mm)→よりミッドソールの反発力が強く上への推進力が生まれる、一歩一歩の衝撃・エネルギーが強いのでクッション性が優れている。ミッドソールの接地感としてはこちらのほうがより柔らかく、潰してその反発をぐっともらってストライドを伸ばして走るイメージです
メタスピードエッジ:薄い(踵29mm,前足部21mm)→地面と近い(ソールが薄い)のでより地面との接地感が生まれピッチを調整しやすい、ドロップが8mなのでより前に体重を移動させやすい、前に転がり易いイメージ。ミッドソールの接地感としてはこちらの方が固く安定性が高く、地面を感じながら自分で蹴ってスピードを出すようなイメージです

反発性・安定性

メタスピードスカイ:反発性だけで言えばスカイのほうが強く、特に上に強くバウンドして・跳ねくれる爆発的な反発力があり、一歩一歩のストライドが伸びやすくなっています。厚みがあることとカーボンプレートがより前傾して入っていること、さらにつま先の反り上がりが強いので、重心が前にくっと移動しやすく前足部に体重が乗りやすい感じです。短い距離のレースでれば最大スピードが出しやすいスカイのほうがおすすめです。
メタスピードエッジ:反発性はスカイに比べると高くはないですが、足全体で地面を捉えて押して走りスピードをコントロールする感じです。フォアフットというよりはミッドフット・足裏全体で地面を捉える感覚です。ミッドソールの厚みも薄く、つま先の反り上がりもより緩やかなため、エッジのほうが走行安定性が高くなっています。よって、長い距離のレースでの足やカラダへのダメージ・負荷という観点ではエッジのほうが小さいでしょう。

軽量性

メタスピードスカイ:199g
メタスピードエッジ:190g

→ほとんど大差はないですが、メタスピードエッジのほうがミッドソールが薄い分軽量になっています

値段・発売時期

値段はいずれも27,500円(定価・税込み)で変わりません。
発売時期はメタスピードスカイが3/31、メタスピードエッジが6/4となっています。

左がメタスピードエッジ(ストライド走法向け)、右がメタスピードスカイ(ピッチ走法向け)、左下がマジックスピード(4/9発売)、右下がハイパースピード(4/16発売)

asics 公式HPより
asics 公式HPより

ナイキヴェイパーフライとの比較

やはり多くのシリアス市民ランナーやアスリートが気になっているのは、このメタスピードスカイがナイキヴェイパーフライと比べてどうなのかという点でしょう。もちろん最終的にはフィーリングや個人的な好き好みがあると思いますが、いくつかの観点で比較したいと思います。

1: 安定性: 安定性の観点ではメタスピードスカイに軍配が上がりそうです。言わずもがなですがアシックスのシューズはどれもアッパーのホールド感フィット感や着地の安定性が高いです。メタスピードスカイも、FlyteFoamブラストターボ自体は柔らかいのですが、着地時のブレが少なくエネルギーが横方向に逃げることなく、しっかり「前に」反発力・推進力が生まれてくれます。
ヴェイパーフライの場合、フラットソールでアルファフライよりもスイートスポットが広いと言っても、若干の沈み込みやグラつきがあるので、しっかりと履き慣れておく必要がありますが、メタスピードスカイは安定性の癖がなく比較的幅広いランナーに履きやすいシューズになっていると思います。

2: 推進力と生まれ方: 推進力自体で言えばナイキが気持ちやや強い印象です。ただ、大きな違いはなくフィーリングによるものもあるでしょう。一方で推進力の生まれ方は異なっており、ナイキはどちらかと言うとシューズ自体の力が強くて、シューズが前に勝手に進むので、それを上手く体感を使って乗りこなし自分の脚力以上のスピードを出すイメージです。その分疲労感も伴います。他方、メタスピードスカイの場合はランナー自体が上手く地面を捉えて、推進力を生み出し作り出してコントロールするようなイメージで、自分の持っている脚力を最大限活かしてくれるようなシューズです。そのため後半までしっかり足が残る印象です。

終わりに

この4/9にアシックスはマジックスピードというもう一つ新しいシューズを発売しました。レビューは下記のページを御覧ください。
2021年はアシックスがカーボンプレート入厚底シューズに本格的に乗り出す年になりそうです。今後も新しい情報が入り次第、更新していきます!それではHave a nice run!!

アシックス公式HP
https://www.asics.com/jp/ja-jp

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