Mizunoのスピード系シューズであるウェーブリベリオンについて気になっている方多いのではないでしょうか?そんなウェーブリベリオンについて、基本スペックから良い点・気になる点、他シューズとの比較、さらにこんなランナーにおすすめ、アッパー素材やミッドソール、アウトソール素材について詳細な解説・レビューします。
基本情報
MIZUNOから新しいスピード系のランニングシューズのシリーズが2021/7/22についにリリース。その名も「ウェーブリベリオン」、ミズノのランニングシューズの代名詞でもあるミズノ「ウェーブ」、と「リベリオン(反逆)」という2020年のミズノエナジーのキャッチコピー「本気の反撃」を彷彿とさせる挑戦的・アグレッシブな2つのワードの組み合わせです。
このウェーブリベリオンはフルマラソンサブ3(3時間切り)をターゲットとする市民ランナー向けのテンポアップシューズという位置づけです。シューズに合わせて着地やピッチなどのランニングフォームを変えるのではなく、普段の走り方でスムーズな走り心地でパフォーマンスを最大化することを狙っているシューズです。
その名の通り、これまでミズノが培ってきた「ウェーブプレート」の技術と近年力を入れている「MIZUNO ENERGY」というミッドソールを最大限活かしたスピードを出しやすいシューズになっています。
位置づけとしては2021年春頃にミズノがリリースした「ウェーブエアロ19」というサブ3.5ランナーを対象としたスピード系、レース系シューズに近い印象です。カーボンプレートは入っていないですが、全体的に軽量で、反発性の強いミズノエナジー・ライトが採用されており、さらに反発性と安定性を生み出す新しいウェーブプレートが搭載された、これまでのミズノのランニングシューズにはない新しいテンポアップシューズ、ワークアウトシューズになっています。
基本情報 | |
ブランド | Mizuno ミズノ |
シリーズ | ウェーブリベリオン |
モデル | ウェーブリベリオン |
タイプ | レース、スピード系 |
重さ | 235g |
ヒールドロップ | 8mm |
対象ランナー | サブ3、サブ3.5 |
良い点・気になる点
こんな人におすすめ・使える場面やトレーニング
パーツごとの特徴
このシューズの各パーツごとの特徴や機能を紹介していきます!
アッパーの特徴
アッパーはエンジニアードメッシュになっており、非常に薄く軽量で靴の中がムレないよう通気性が高くなっており、縫い目のないシームレスな生地感でごわつきがなく足当たりが優しくなっています。軽量化のためにミズノのランバードロゴはプリントされているだけになっています。シュータンは薄い生地感です。
かなり硬めのヒールカウンターが入っており、さらに履き口まわりのアッパーの生地感は厚くなっており、かかと部分の着地のグラつきを抑え足へのダメージやエネルギーロスを少なく効率的なランニングをサポートしてくれます。
シュータンは内側の両側がストレッチ生地でミッドソールとつながっているタイプで、中足部の固定とフィット感が高くなっています。シュータンは非常に薄く足の甲にしっかり吸い付いてくれる感じです。
ミズノの他のランニングシューズ全般に言えることですが、日本人の足型に合いやすい比較的前足部が幅広、足の甲の高さがやや高めに作られている印象です。
また、最近のランニングシューズには広く取り入れられている環境に配慮した素材が使われています。靴ひも部分と履き口部分にリサイクルPET素材がつかわており、ミッドソールには、従来のミズノウエーブに使用していた石油由来ナイロン系素材と比べてCO2の排出量が少ない、植物性由来のナイロンプレートが使われています。
ミッドソールの特徴
ミッドソールはミズノが近年力を入れているミズノエナジーライトと新しい素材で強化されたウェーブプレートが組み合わさっています。
ウェーブプレートはミッドソールの上下からサンドイッチされた状態で、かかとから中足部まで入っている波打った形の硬い素材でできたプレートです。これによって地面からの衝撃を吸収すると同時に着地の安定性をサポートしてくれます。ウェーブリベリオンでは、グラスファイバー入りのナイロンウェーブプレートになっています。グラスファイバーによって従来のミズノウェーブよりも強化された仕様になっており、これにより走行方向の衝撃を吸収して横方向のブレを抑えることで、シューズに求められるクッション性と安定性を発揮してくれ、蹴り出しの強い反発力や前への推進力を生み出してくれます。
カーボンプレートが流行っている昨今のシューズ業界の中で、このミズノウェーブの良さの一つはバウンドのレスポンス・反応がクイックで早いことです。カーボンプレートシューズは着地の場所によっては着地と反発までのラグが若干ありますが、ミズノウェーブはよりクイックな反発力があります。このクイックな反発力が、後述するスパイクのようなアウトソールのグリップ感と相まって、ペースの早いランニングでも走るタイミングが取りやすく、他にはない良さとなっています。また、プレートが他社のカーボンプレートとは違って側面まで出ていて左右のミッドソールから見えるようになっています。幅広のプレートになっているので左右のブレに対してもしっかりと安定性を保ってくれる構造になっています。ウェーブプレートがカーボン製のプレートと比べて柔らかいため靴全体が屈曲するため、自分の足で蹴って走っている感覚の味わえるミッドソールになっています。また、接地のスイートスポットが比較的広めで、ヒールから着地しても前足部で着地してもどこでもしっかりとした反発がもらえます。
ミズノエナジーライトというミッドソールは従来のミズノのミッドソール素材よりも22%柔らかく、35%高いエネルギーリターンを発揮してくれる軽量な素材です。ミズノエナジーライトは、クッションによって接地時のエネルギーを、エネルギーロスを少なく反発させるミズノ独自の素材「MIZUNO ENERZY」の1つで、軽量性を追求したタイプです。ちなみに、ミズノエナジーには3種類あり、最も柔らかさと反発性を高めた「MIZUNO ENERZY CORE」、標準的な「MIZUNO ENERZY」があります。
リベリオンでは通常のミズノエナジーよりもさらに軽量なミズノエナジーライトが全面に使われておりシューズ全体の軽量化に貢献しています。接地感としては比較的硬めのミッドソールになっており、ウェーブプレートと相まって沈み込みがほとんどなく瞬間的な反発感が得られるシューズです。実際にウェーブデュアルネオSPでもエナジーライトとプレートの組み合わせでしたが、硬めで沈み込みが少なく、スムーズに蹴り出しに移れるミッドソールとなっています。
アウトソールの特徴
アウトソールはG3ラバーという非常にグリップ力が強く耐久性に優れたラバーが全面に貼られています。
進行方向に対して垂直にラバーが配置されているため、路面をしっかりと噛んで掴んでくれるようなグリップ力があります。
特に蹴り出しと着地で力が大きくかかる親指と小指側には厚めにグリップが敷かれています。
このソールはウェーブデュアルネオSPなどのエリートランナー向けのレーシングシューズにも搭載されており非常にグリップが強く、多少濡れた路面でもしっかりと地面を掴んでくれますし、トラックですと尚更グリップしてくれます。
また、アウトソールがフラットソールになっており接地面積が広く、ウェーブプレートの良さでもあるスイートスポットの癖がないので、あまり厚底レーシングシューズに慣れていないようなランナーでも使いやすい、バウンドを活かしやすいシューズと言えるでしょう。
発売時期・価格
発売時期は2021年7月22日です。
また、価格は定価税込19,800円です。同じようなターゲット層、スペックのテンポアップシューズと比べると3,000円程度高いですね。
終わりに
以上、いかがでしたでしょうか?それでは Have a nice run!!
MIZUNO公式ホームページ
https://www.mizuno.jp/running/