(最新詳細レビュー)ニューバランスフューエルセルプリズムV2の履き心地・機能・特徴紹介/Review of New Balance FuelCell PRISM V2

ニューバランスのクッション系シューズであるフューエルセルプリズムV2について気になっている方多いのではないでしょうか？そんなフューエルセルプリズムVについて、基本スペックから良い点・気になる点、他シューズとの比較、さらにこんなランナーにおすすめ、アッパー素材やミッドソール、アウトソール素材について詳細な解説・レビューします。

セルフマッサージで筋膜リリース
基本情報
良い点・気になる点
こんな人におすすめ・使える場面やトレーニング
パーツごとの特徴
前作フューエルセルプリズム１
カラー展開

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基本情報

ニューバランスのミッドソール素材には大きく２つの種類：フレッシュフォームとフューエルセルがあります。フレッシュフォームはどちらかというとクッション系・安定系の素材、そしてフューエルセルは高反発・スピードの出しやすい素材となっています。ちょうどナイキのリアクトとズームXというミッドソールの位置づけと似ています。
そのフューエルセルをミッドソールに全面採用している定番・初心者～シリアス市民ランナーまで使えるシューズがフューエルセルプリズムです。2020年に登場したこのシューズは、あのナイキのド定番ジョギングシューズであるペガサス37、38に引けを取らないくらいの素晴らしいジョギング・デイリートレニングシューズです。
そのフューエルセルプリズムがマイナーアップデートされてV2となって2021年6月に発売されました。フューエルセルミッドソールの高反発・高クッション性、そして、初心者ランナーにはありがたい着地の安定性強化の機能（メディアルポスト）がついており、さらに全体として軽量で、ゆっくりなペースのジョギングから早いペース（４分前後）まで幅広いペースで安心して使える超万能モデルです。まさにランニング初心者からフルマラソン4時間切りを目指すランナー、そしてエリートランナーのジョグにもお勧めできる安定性とスピードを両立したマルチパーパスモデルです。

	基本情報
ブランド	New Balance ニューバランス
シリーズ	フューエルセル
モデル	フューエルセルプリズム
タイプ	クッション系
重さ	259g
ヒールドロップ	6mm
対象ランナー	サブ3、サブ3.5、サブ4、完走

良い点・気になる点

良い点・おすすめポイント

内側の土踏まず部分に安定性を高めるMEDIAL POSTが入っており着地時の足のブレや怪我の予防に役立ちます
高反発かつクッション性が高いミッドソール（フューエルセル）がポンポン跳ねてくれる・バウンド感があり初心者の方でも楽しくランニングができます
フューエルセルはレーシングシューズにも使われており、全体的に軽量なので、ジョギングだけでなくキロ4分前後のスピードでも爽快に走ることができます
前作と同じ定価（税込）13,200円程度で、この性能でこの価格帯はかなりコスパの良いシューズと言えます
クッション性とアッパーのサポート性はUPしていますが、前作からほとんど重量は変わっていません

気になる点・悪い点

前作からのマイナーアップデート（主にアッパーとアウトソール）なので、価格が落ちている前作の方がコスパを考えると良いかもしれません
フューエルセルは高反発ではありますが、肉球みたいな柔らかさと若干沈み込むような感覚もあるので、着地のブレ感が気になる方は、フレッシュフォーム系の素材を使ったシューズのほうが良いかもしれません

こんな人におすすめ・使える場面やトレーニング

これからランニングを始めよう、ダイエット目的でたまに趣味程度でランニングをしたいと思っている人にとってとてもおすすめできるシューズです。
高反発かつクッション性がありここまで軽いデイリートレーニングシューズは珍しく、またオーバープロネーション（踵の内側への倒れ込みによる怪我）予防の機能も備わっているので、ビギナーの方で筋肉がついていなくて足元が安定しない方でも使いやすいシューズになっています。スタビリティとスピードの両立を実現しているシューズとも言えます。

また、フューエルセルはレーシングシューズにも使われている高反発素材なのでサブ4を目指している方にとっては十分レースでも使えるモデルですし、サブ３などのシリアスランナーにとっては普段のジョグからテンポ走くらいまでのトレーニングで使えるシューズでしょう。まさに、ランニング初心者からフルマラソン4時間切りを目指すランナー、そしてエリートランナーのジョグにもお勧めできるマルチパーパスモデルです。

パーツごとの特徴

このシューズの各パーツごとの特徴や機能を紹介していきます！

アッパーの特徴

アッパーは非常に軽量で薄いエンジニアードメッシュュになっており、通気性が高くなっています。また縫い目が少なくシームレスな生地なので足入れ時の高いフィット感をサポートしてくれます。
全体的に軽量なアッパーではありますが、かかとの履き口周りとシュータンは比較的パッド感のある厚みのある生地で、さらにかかと部分にはヒールカウンターの補強もあるため、かかとから中足部の一定のホールド感があります。
さらに、前作からの変更点として、内側部分にはより安定感を増すため、その部分だけ目の細かいメッシュデザイン（伸びにくいデザイン）になっています。また側面のNのロゴはシューレースホールとミッドソールを繋いぐように大きなロゴになっているので中足部のサドルサポートを強固にし足ブレを少なくしてくれます。

ミッドソールの特徴

フューエルセルというニューバランスの独自のミッドソールが使われています。
触って見るとわかるのですがぷにぷにした柔らかいクッションになっています。このフューエルセルはバウンド感がある高反発で軽量な素材になっており、レーシングモデルにも使われているミッドソール素材です。ゆっくりのペースで接地時間が長いと若干沈み込む感じもしますが、ミッドソールの内側部分のメディアルポストが安定性を高めてくれておりぐらつきを防止してくれます。
このメディアルポストは他のミッドソールの部分よりも高度が高くなっておりミッドソールの内側中足部に入っています。これはアシックスでいうDUOMAXのように、足の内側への過度な倒れ込み（オーバープロネーション）を防ぎ怪我の予防をサポートしてくれます。
前作からの進化としてミッドソール全体が厚くなりよりクッション性・反発性がUPしています。

新作のフューエルセルプリズムV2　ミッドソールのメディアルポストが前作よりも高くなっているため安定性が向上

アウトソールの特徴

アウトソールのラバーのデザインが変更になり全体的にラバー部分が増えグリップ力が増しています。これは、ニューバランスのフューエルセルエリートV2というレーシングモデルのランニングシューズからインスパイアされた、フレキシブルかつ接地感の高いデザインになっています。これにより耐久性が増し、さらにスピードにも対応できるようになっています。
前作同様、フラットなソールで中足部の接地面積も大きめになっているので、初心者ランナーに多いかかと着地・ヒールストライクでも安定して着地することができます。
着地から蹴り出しまで大きな面で地面を捉えられるので安定性が続きます。またアウトソールの溝が前作よりも深くなっているので地面をしっかり噛める、グリップ力が増しています。
つま先はやや反り上がっていて、アウトソールは屈曲性が高いため、自分の足で地面を蹴っていく感覚が得やすい、前足部を使ってスピードを出しやすいシューズになっています。