サッカニーのレース、スピード系人気シューズであるエンドルフィンプロ2について気になっている方多いのではないでしょうか?そんなエンドルフィンプロ2について、基本スペックから良い点・気になる点、他シューズとの比較、さらにこんなランナーにおすすめ、アッパー素材やミッドソール、アウトソール素材について詳細な解説・レビューします。
基本情報
1989年にアメリカで設立された、最古のスポーツフットウェアブランドのサッカニー。日本ではあまり有名ではありませんが、アメリカでは非常に知名度と伝統のあるブランドで、1969年にあのアポロが人類初の月面着陸をした際に乗組員たちが履いていたシューズがサッカニー製であったということで、その信頼度が伺えます。
日本では国内最大級の靴のリテーラーであるABCマートが総代理店となり販売をしています。波系のスタイリッシュなシンボルマークとランナーのことを考え抜かれて作られた機能とデザインは日本でも徐々に多くのランナーに指示されつつあります。
前作のエンドルフィンプロ1はそんなサッカニーが出した初めてのカーボン入りシューズでした。パワーランPBというナイキのヴェイパーフライなどにも使われているものと同じ素材で作られている高反発・軽量なミッドソールが非常に素晴らしい素材でとても推進力が強く、地面の足離れが良く、幅広いランナーが使える癖のないカーボン入りシューズと言えます。
そして2021年夏、エンドルフィンシリーズ3足(エンドルフィンシフト、エンドルフィンスピード、エンドルフィンプロ)が新しくなって新しくなって帰ってきます。
簡単にエンドルフィンシリーズをおさらいすると、
・エンドルフィンプロ:厚底カーボンプレート入りシューズ、エリート市民ランナー向けのレーシングシューズ。ナイキのアルファフライやヴェイパーフライと対抗できるコスパの良いレーシングシューズ
・エンドルフィンスピード:厚底ナイロンプレート入りシューズ、市民ランナーのテンポアップシューズ~レーシングシューズ
・エンドルフィンシフト:厚底ランニングシューズ、安定性、クッション性重視の幅広いランナーに使えるジョギング、デイリートレーニングシューズ
という3つの種類のシューズになっています。
新作のエンドルフィンプロ2は前作で非常に好評だったミッドソールとアウトソールはそのままに、アッパー部分のマイナーアップデートが施されたシューズになっています。前作よりもさらに履き心地とフィット感が増した本格的なレーシングシューズです。
基本情報 | |
ブランド | Saucony サッカニー |
シリーズ | エンドルフィン |
モデル | エンドルフィンプロ2 |
タイプ | レース、スピード系 |
重さ | 213g |
ヒールドロップ | 8mm |
対象ランナー | サブ3、サブ3.5、サブ4 |
前作のエンドルフィンプロはこちらのページを参考にしてください↓
エンドルフィンスピード2はこちらのページを参考にしてください↓
良い点・気になる点
こんな人におすすめ・使える場面やトレーニング
パーツごとの特徴
このシューズの各パーツごとの特徴や機能を紹介していきます!
アッパーの特徴
前作からの変更点はアッパー部分のみです。
まずアッパーの素材が変更になりました。前作ではアッパーはFORMIT構造という柔らかなフィット感と通気性が備わった素材が使われており、レーシングモデルで軽量性重視のため非常に薄いアッパー素材になっていました。新作の2ではモノメッシュアッパーになっており、非常に軽量で通気性の高い素材が使われています。
次に、足の甲周りのサポート機能が変更になりました。写真を見れば分かる通りシューレースのレースホールに加えて中足部にはバンドが加わっており、これにシューレースを通すことで足の甲全体のホールド感・ロック感が増し、着地や蹴り出しの際のグラつきや不安定さが少なくなりました。また、この変更に加えて、シュータンも若干長く生地が厚くなりました。前作の1では、アッパーが柔らかく中足部の生地も全て薄い柔らかい素材だったので、ぐらつきをなくすためには紐をきつく締める必要があり、そうするとシュータンが非常に薄いので足の甲周りのストレスや圧迫感が高かったです。一方2では、中足部全体のホールド感向上と足の甲周りのストレス軽減をするような仕様に変更されています。
さらに、かかと部分がよりスリムに、若干固めに変更になりました。前作の1では軽量化優先でヒールカウンターがなく、薄い生地だったので少しでもスペースがあると若干踵のヌケ感がありましたが、新作の2では踵によりピタッとフィットしてくれるような型に変更になっています。
前作同様、インソールは取り外し可能になっており好みのインソールにカスタマイズが可能です。
ミッドソールの特徴
前作のミッドソールは多くの市民ランナーから好評を得ていましたが、ミッドソールは前作と同じスペックになっています。
非常に反発力の強いパワーランPBという素材が使われています。この素材はPebax®というフランスの化学素材メーカーであるアルケマ社が独自に開発した熱可塑性エラストマーが使われています。
このPebaxはナイキのヴェイパーフライやアルファフライといったエリートレーシングシューズにも使われていたり、ナイキ以外にも様々なスポーツメーカー(MIZUNO、ON、Under Armor、リーボックなど)のシューズ、スパイク、ゴルフ用品などにも使われている高反発で軽量な特性をもつ、剛直なポリアミドブロックと柔軟なポリエーテルブロックで構成されたブロックコポリマーです。
パワーランPBはエネルギーリターンが驚異の88%というナイキのZOOM XズームXフォームに匹敵するほどの高反発素材になっています。このエンドルフィンシリーズが幅広いランナーから指示されいている最大の理由になっています。このパワーランPBはパット見アディダスのBOOSTフォームのような発泡スチロールのような見た目をしています。反発感としては沈んで跳ねるという感じではなく、瞬間的にパンと弾くような反発力です。
また、エンドルフィンシリーズにはスピードロールテクノロジーという所謂ロッカー構造のつま先が反り上がった構造が採用されており、ランニング時のスムーズな前への体重移動をアシストしてくれます。
また、内部にはカーボンプレートがフルレングスで入っており、これが着地時に踏切番のようにしなることで前への強い推進力を生んでくれます。この固いカーボンプレートが上述したスピードロールテクノロジーと相まって、より体重移動を前へ前へガイドしてくれます。
また、プレートの先端が特徴的でS字型になっており、着地時の衝撃をより推進力に変えやすい構造になっています。また、足先が少し反り上がった構造になっているため、ホカオネのカーボンXやカーボンX2のように重心を前に移動しやすい、前に転がるような感覚で走れるシューズです。(ロッカー構造)
アウトソールの特徴
アウトソールも前作と新作で全く同じスペックになっています。
アウトソールは軽量的なラバーで前足部に主にラバーが搭載されています。かかと部分はほとんどミッドソールがむき出しなので耐久性とグリップがやや心配です。ただ、接地面積と推進力の得られるスイートスポットはナイキのベイパーフライなどと比べると若干広めに作られているため接地の安定性はあります。
スイートスポットが広めになっており、どこで推進力を生み出したら良いのかという戸惑いや着地の癖が少ないシューズという印象です。
終わりに
新作は前作からのマイナーアップデートですので、このタイミングで価格が落ちてくる前作の1の購入もおすすめです!
最後に、上記で紹介した白黒、レッド、スカーレット、黒以外のカラーを紹介します。
メンズは白黒、レッド、スカーレット、黒に加えて青があります↓
レディスは黒、スカーレットに加えて下記の色があります↓
以上、いかがでしたでしょうか?それでは Have a nice run!!
Saucony Japan公式ホームページ
https://www.saucony-japan.com/